怒って、笑って、サメを観て。2026年のGWはBS12映画祭で「怒りのサメロード」を駆け抜けろ!
2026年のゴールデンウィーク(GW)は最大12連休!パーっと海外旅行にでも出かけたい……が円安に行く手を阻まれ、国内旅行ですら物価高やホテル代の高騰が立ちはだかる。もはや移動すること自体が気軽な選択ではなくなり、その鬱屈だけが静かに積もっているのではないだろうか。

そんな昨今、必要なのは、理不尽を一刀両断にする”怒り”の時間だ。幸い、GWには、普段押し殺してしまいがちな不条理への怒り方を示し、同時に受け止めてくれるイベントが用意されている。それが「怒りのサメロードGW映画祭2026」

言いたくなるタイトルなのでもう一度。「怒りのサメロードGW映画祭2026」——5月2日から6日にかけて、無料の放送局・BS12(トゥエルビ)で開催される映画特集である。


ブルース・リーの軌跡を辿る


映画好きにはお馴染みかもしれないが、毎年BS12は年末年始やGWに趣向を凝らしたセレクトで映画祭を展開してきた。今回のテーマは、そのタイトル通り「怒り」と「サメ」。期間中は毎夜、この2つのテーマに基づく2作品が放送される。ということで早速そのラインナップを紹介していこう。

「怒り」を体現する作品として本映画祭の核となるのが、クンフー映画界の伝説的スター、ブルース・リー主演の4作品。その幕開けを飾るのが『ドラゴン危機一発』(1971)である。もともとプロの武術家としてアメリカで活躍していたブルースが、TVシリーズ『グリーン・ホーネット』出演で人気を博した後、成人後初主演を果たした記念碑的作品だ。

香港映画ながらタイを舞台とした本作で、ブルースが演じるのは出稼ぎのため製氷工場で働き始めた青年チェン。だが実は工場は麻薬密売の隠れ蓑であり、そのことを知った仲間は次々と殺されてしまう。真実を知ったチェンは、母親と交わした非暴力の誓いを破り、ついにその怒りを解き放つのだった。

(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

ブルース・リー伝説の幕開けを飾る作品ではあるが、もともと彼は助演として起用されていたという裏話がある。当初の主役はチェンの従兄弟シュウを演じたジェームズ・ティエン。だがブルースの研ぎ澄まされたアクションに製作陣は圧倒され、物語の比重は彼へと移っていったのだという。

そんなことあって良いのか……と思うが、ブルースの格闘シーンが始まると、その判断に納得せざるを得ない。彼の一挙手一投足に漲る鋭さとスピード、そこから放たれるスターの風格に、たちまち魅了されてしまう。お世辞にも出来の良い脚本とは言えないものの、その欠点すら押し切ってしまうだけの圧倒的な存在感がそこにはある。

またブルース・リー作品に馴染みのない人は、なんとなくブルースには硬派なイメージを持っているかもしれないが、本作では抜けた青年役を演じているのも面白ポイント。失踪した仲間を探していたはずが、上司から昇進を言い渡されればそのことも忘れて陽気にダンスを披露し、さらには敵対する相手と酒を酌み交わして周囲の反感を買う始末。挙げ句の果てに「俺は勘違いされている」と責任転嫁するなど人間臭さが全開。格闘シーンとの高低差に驚かされるはずだ。

(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

しかし、続いて放映される二作目『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972)でそのイメージは一変する。ブルースが演じるチェンは、恩師の死の報せを受けて上海に帰郷し、その背後にある不穏な真実を知ることになる…というストーリー。

日本の武力占領を背景に、彼の怒りは個人的な復讐にとどまらず、抑圧された者の感情を代弁するかのように膨れ上がっていくのだ。前作のどこか抜けた青年像とは対照的に、本作における彼の佇まいは終始張り詰めており、その姿からは鋭い緊張感が漂う。

格闘シーンも鋭さを増しており、ブルースの代名詞とも言える怪鳥音——「アチョー!」という独特の叫び声——やヌンチャクは本作で初披露。封切り時には前作を上回る大ヒットを記録し、ブルースの人気を決定づけた。彼のフィルモグラフィを語る上では欠かせない作品と言えるだろう。

(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

そして第三夜に放映される『ドラゴンへの道』(1972)では、ブルースは主演のほか、監督、脚本、製作、音楽監修、武術指導と6役を兼任。自身で立ち上げた映画制作会社コンコルド・プロダクションの記念すべき一作目ということもあり、まさにブルースが心血を注いだ作品と言える。

物語の舞台はイタリア・ローマ。マフィアに脅かされる中華料理店を守るためにやって来た青年タン・ロンは、異国の地に戸惑いながらも、その肉体ひとつで理不尽に立ち向かう。前作の張り詰めた怒りとは異なり、本作ではどこか飄々としたユーモアを織り交ぜながらアクションが展開されるのが特徴だ。

なかでも圧巻なのが、コロッセオを舞台にチャック・ノリスと繰り広げられるクライマックスの決闘シーン。静かな睨み合いから一気に爆発する攻防は、アクション映画史に残る名場面として語り継がれている。また同場面には、一度観たら忘れられない強烈な子猫も登場。猫好きにはぜひ観てもらいたい。

(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

本特集におけるブルース・リー作品の掉尾を飾るのが、国際シンジケートから命を狙われるアクション映画スターを描いた『死亡遊戯』(1978)。はっきり言えば珍作である。

というのもブルースの急逝後に完成させられた作品で、実際に彼が出演しているのは先に撮影されていたクライマックスの格闘シーンのみ。その他のシーンはアーカイブ映像や代役によって設計されるという極めて異色の成り立ちを持つ。

それ故に映像の不自然さやツギハギ感はあるのだが、それを補って余りあるほどブルース本人が残した格闘シーンの輝きは圧倒的だ。とりわけ黄色いトラックスーツに身を包み、NBA選手のカリーム・アブドゥル=ジャバーと対峙する場面は強烈。

圧倒的な体格差(45cm差!)を前にしながらも、しなやかな動きとスピードで応戦するその姿には、ブルース・リーという存在の本質が刻まれている。相当に歪ではあるが、それも味。彼のレガシーを存分に堪能できることは間違いない。

(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

21世紀最高峰のアクション&ゆるふわサメ映画も


そんな偉大なブルース・リー作品が4夜連続放映された後、最後に控えているのが、現代における「怒り」の極北とも言える一本。それが『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)だ。巨匠ジョージ・ミラー監督による伝説的シリーズ「マッドマックス」の4作目に位置付けられる作品だが、30年ぶりの続編ということもあり、旧作を知らずとも全力で楽しめる親切設計なのでご安心。

文明崩壊後の荒廃した地球を舞台に、ほぼ全編にわたって繰り広げられるのは怒涛の追走劇。不条理が支配する世界で、登場人物たちは生き延びるため、そして奪われたものを取り戻すために、怒りを剥き出しにデス・ロードを突き進む。

一癖も二癖も三癖もあるキャラクター、唸るV8エンジンの轟音、勢いに拍車をかける凶暴なスコア、砂塵の中で炸裂するバイオレントなアクション——そのすべてが鮮烈かつ独創的で、息もつかせぬテンポとテンションに、気づけば飲み込まれていることだろう。とにかく「破茶滅茶に面白い!」に尽きる。

搾取に対する抵抗のアイコンとして本作で絶大な支持を集めるのが、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサだ。子を産む道具として扱われる女性たちと共に支配からの脱却を図る彼女の行動は、連帯によって構造に抗う現実の闘争の姿を体現する。

圧倒的な娯楽性ももちろん魅力的だが、そこに込められた切実な怒りこそが本作を特別なものにしているのだ。苦い結末も多いブルース・リー作品と異なり、非常に晴れやかな気持ちで観終えることができるのも本作の魅力。まさに「怒り」の締めを飾るに相応しい作品と言えるだろう。

(C)2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

とはいえ怒ってばかりじゃ身がもたない。筆者の好きな映画の台詞にも「怒りに身をまかせるには人生は短すぎる」とある。怒りだけでは人生は立ち行かないのだ。

そんなときに頼りになるのが「サメ」である。

——ということで、これまで紹介した5作品とセットで毎晩サメ映画も登場!それも「怒り」というシリアスなテーマとのバランスを考えてだろうか、バカバカしさで笑わせてくれる曲者が勢ぞろい。本映画祭でしか揃わないであろう異質なラインナップとなっている。

超巨大ザメが戦艦を襲う『ザ・メガロドン 大怪獣大逆襲』(2021)と続編『ザ・メガロドン 大怪獣覚醒』(2023)、海に覆われた世界で人とサメの争いを描く『鮫の惑星』(2016)、「月の裏側には鮫人間がいた!」というSFサメ映画『ムーンシャーク』(2022)とそのぶっ飛びぶりも多種多様。どれも常識は海に沈めてから観ることをオススメしたい。

(C) 2023 Acme Holding Company, LLC.

中でも異色なのがフランス初のサメ映画として、2023年に日本で劇場公開もされた『シャーク・ド・フランス』(2022)。公開時のキャッチコピーは「サメをジョーズに捕まえろ!」である。やかましいわ。

その煽りの通り、『JAWS ジョーズ』にオマージュを捧げた本作では、引退間近の海上憲兵隊員とサメの死闘が描かれる。映像や構成のクオリティは今回のサメ映画群の中で抜きん出ているのだが、その語り口はフランス的なオフビートなユーモアに貫かれている。

意外にも王道のストーリーで、かつ社会風刺的な視座もあるのだが、どこかヌルッとした空気が漂いシリアスにはなりきらない。その奇妙な味わいは数多あるサメ映画の中でも唯一無二と言えよう。

これらサメ映画の良いところは、ランタイムが短くサクッと観られる点だ。今回の映画祭で上映される5作品も最長のもので90分とコンパクトで、ヘヴィな「怒り」のアクション映画と合わせて楽しむにはちょうどいい。

(C) 2023 Acme Holding Company, LLC.

鬱屈を晴らし、怒りを解き放ち、そして時にバカバカしさで笑い飛ばす——そのすべてを引き受けてくれるのが、この「怒りのサメロードGW映画祭2026」。今年のGWはあえて外出を控え、BS12で「怒り」と「サメ」を存分に味わってみてはいかがだろうか。そうすれば、いつもより晴れやかな気持ちで連休明けを迎えられる……かもしれない。

◆怒りのサメロードGW映画祭│2026
考えるな、感じろ。連休5日間、怒りの映画10本を連夜放送!
https://www.twellv.co.jp/program/drama/gw2026/


◆放送スケジュール
5月2日(土)
18:00〜 「ザ・メガロドン 怪獣大逆襲」
19:35〜 「ドラゴン危機一発」

5月3日(日)
18:30〜 「ザ・メガロドン 大怪獣覚醒」
20:00〜 「ドラゴン怒りの鉄拳」

5月4日(月)
18:30〜 「シャーク・ド・フランス」
20:05〜 「ドラゴンへの道」

5月5日(火)
18:10〜 「PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星」
20:00〜 「死亡遊戯」

5月6日(水)
18:00〜 「ムーンシャーク」
19:40〜 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

◆BS12 トゥエルビについて
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◆BS12 トゥエルビHP:https://www.twellv.co.jp/

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