「ハイアット」ブランドのホテルも誕生、ワインの銘醸地として世界のセレブが注目する「北海道の土地」
北海道・ニセコは日本を代表するリゾートとして、国内外から多くの人々が訪れています。建設ラッシュに沸き、海外投資家や一流ブランドが日本のリゾートにマネーを投下する動きが加速していますが、「第二のニセコ」へと成長をを遂げる可能性が高いリゾートは、どこなのでしょうか。高橋克英著『超富裕層に「おもてなし」はいらない 世界の一流が日本に惹かれる本当の理由』(講談社+α新書)より、内容を一部調整のうえご紹介します(内容は書籍掲載当時)。
ワインの銘醸地として世界でも有名に
9位「余市」(北海道)
北海道の余市町はニッカウヰスキー創業の地であり、現在も余市蒸溜所を構える地だが、現在注目されているのがワインだ。2011年11月に道内初のワイン特区の認定を受け、小規模事業者によるワイナリーの起業が容易になったことで、ワイナリー数は、2010年には2軒だったのが、2024年には19軒にまで増加している。
気候風土がフランスのブルゴーニュやアルザス、シャンパーニュといった世界的なワイン産地と似ているとされる余市町のワイン用ぶどうの栽培面積は157haで、道内シェア31.4%、収穫量では、余市町866.2tで道内シェア50.6%を誇る(2022年度実績)。
特に、余市の「ドメーヌ・タカヒコ」が醸造したワインは国内外にファンを作り出し、余市が日本産ワインの名醸地であることを世界に知らしめている。
ワインツーリズムやアグリツーリズムも推進しており、新千歳空港から車で約1時間40分、札幌市内からは約60分。観光地として人気の小樽までは約30分、ニセコへも約1時間10分とアクセスの良さもあり、2024年の観光客数は、104万8750人とコロナ禍以降、順調に回復している。
余市の丘に広がる約273平米超のコンドミニアム「KISIN」では、オーナー自身の滞在だけでなく、バケーションレンタルを可能とするプログラムも備える。約1000本を収蔵できるオーナー専用ワインルームなどを備える2棟目が2026年2月末に竣工予定であり、最終的には全5棟のプライベートヴィラが誕生する。
また、2028年以降の開業を目指すハイアット初のラグジュアリー温泉旅館「吾汝 Atona」は、由布、箱根、屋久島、大分県久住に加え、余市にも誕生予定だ。「吾汝 Atona」はその地域に湧く温泉、割烹やバーなどを備え、1施設あたり30~50室程度となる予定だ。
こうした富裕層が好むワイナリーやホテルコンドミニアム、外資系ブランドホテル(高級旅館)が誕生することで、余市は、日本の新しいワイン文化を代表する地域の一つとしてますます注目され、不動産投資なども活発化しそうだ。
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