手ぶらでもOK!な「浜名湖サイクリング」で、近・安・旨なウェルビーイングを!!
さてさて、いよいよやってきた本格的な行楽シーズン、もう旅先は決まっていますか? でもどこも混んでるし、最近は宿もすごく高いし……なんてボヤくあなたに、たとえば東京からでも近くて時間を有効につかえ、グルメもバッチリという最新の旅スタイル──浜名湖で気軽にサイクリング! をご紹介します。
弁天島の赤鳥居に映える「サイクルゲート」
東京駅から新幹線で最速74分。今回はこだま号で富士山を撮影などしながら、のんびり移動したから、およそ112分。浜松駅に着いた。ここから東海道本線で豊橋方面、最速11分で到着する「弁天島」駅に向かう。
弁天島は浜名湖と太平洋の“境目”にある、大きな赤鳥居(弁天島観光シンボルタワー)が目印の小さな人工島。江戸時代は漁港として栄えたそうだが、いまは本土とつながっていて海水浴場や海浜公園、温泉などがひしめき、とくに夏は大にぎわいの観光スポットだ。
そしてこの場所に2025年5月31日、オープンしたのがレンタサイクル施設「弁天島サイクルゲート」(上写真、以下BCG)だ。もともと浜名湖ではサイクリングが盛んで、総距離約70kmの湖一周コース、通称「ハマイチ」が人気。ただ、初心者にハマイチはキツいため、浜名湖サイクリングを誰でも気軽に楽しめるものにしようと、JR東海と地元の舞阪町観光協会が共同で立ち上げたのがこの施設なのだ。だから、かわいい青色の店舗と車庫も、JR東海がつかっていたトレーラーハウスを再利用している。
弁天島駅から地下道で国道301号線を横切ると、BCGはすぐそばにあった。その前の広場には色とりどりの自転車が並んでいる。ほとんどがE-バイクと呼ばれるスポーツタイプの電動アシスト自転車だ。
「身長によって、おすすめのタイプが違ってきます。お客様の身長なら……これなんかいかですか?」
とBCGのスタッフが選んでくれたのは、浜松市に本拠を構えるヤマハ発動機のモーターつきE-バイクだ。軽いペダリングで坂道もスイスイ登れ、年配者も楽に長時間走行できる人気の車種だという。ハンドルは走行中、体に負担がかかりにくいという真一文字(フラット)型。ブレーキはオートバイや車と同じ油圧式のディスクブレーキ。この頼もしいヤツを相棒にすると決め、サドルの高さを調整してもらう。
「またがったときに両足がベッタリ地面につくより、ややつま先立ちになるくらいの高さにしたほうが、長い距離をこぐ場合には楽ですよ」
と、これまたスタッフのアドバイスに従い、BCG店舗内で書類に名前や住所などを記入、ヘルメット(これは必須!)もレンタルする。
準備は整った。さあ、弁天島から舘山寺(かんざんじ)までの、初心者向け片道12kmコースのサイクリングに出発だ!
弁天島駅から、在来線、新幹線の線路の下を順にくぐり、3つの小さな橋を渡って、県道323号線に入る。ここからは交通量も増えるので、運転も慎重に。なんせ、超久々に自転車に乗っているのだから。
とはいえ、E-バイクは本当に楽だ。軽〜くペダルに足を載せるだけで、スイスイ進んでいく。そして最初の絶景スポット、浜名湖大橋にさしかかる。橋の手前からは結構な上り坂になるが、ペダルはまったく重くない。軽やかでスピーディで、まるで浜名湖の上を飛んでるみたい!
橋を渡り終えると、今度は約5kmの自転車専用道路が待っている。ここは車も通らないし、左側はず〜っと浜名湖! 水しぶきがかかりそうなほどの湖岸道路をEバイクで走っていく。快適、快適〜っ!
真っ赤な橋で“映え写真”の後は、うなぎを堪能
自転車道路が終わると、そこはすでに舘山寺の門前町。ここは舘山寺温泉街でもあり、年中観光客でにぎわっている。このあたりで映える写真を撮るなら、湖畔にかかる真っ赤な「志ぶき橋」(上写真)は絶対に外せない。E-バイクの慣れないサドルでおしりが痛くなってきたし、ここらで降りて記念写真!
橋からボーッと浜名湖を眺めていたら、お腹がグーッと鳴った。そういえば朝、新幹線こだま号でパンとコーヒーを口にしたきり、水分補給以外は何も胃に入れていない。ここは日本で最初にうなぎの養殖が始まった浜名湖……というわけで、遊園地「浜名湖パルパル」と大草山を結ぶ「かんざんじロープウェイ」が行き交うようすも、さえぎるものなく眺められる「うなぎ湖畔食房 舘山寺園」で名物をいただくことにした。
Eバイクでの楽々サイクリングだったとはいえ、それなりに運動したわけだし、少し奮発してメニューから「うなぎせいろ」を選択。上写真のように、たっぷりのうなぎを、まずはそのまま、次にご飯にまぶして、最後は出汁(だし)と薬味をかけて、うな茶(うなぎ茶漬け)で、たっぷり茶碗に3杯分いただく。満腹、満足!
そして舘山寺園の横にある急な階段を登ると……そこはもう、舘山寺の境内だ。
平安時代の810年、弘法大師が開創したという舘山寺。ご本尊は“無限の知識と慈悲を持ち、知恵と福徳を授けてくれる”という福一満願虚空蔵菩薩(ふくいちまんがんこくうぞうぼさつ)なので、これからも(?)たくさんのアイデアが頭に浮かぶよう、本堂でじっくり手を合わせる。
日本でここだけ! 湖の真上を進むロープウェイ
次に向かったのは、浜名湖パルパルにある「かんざんじロープウェイ」乗り場。この“日本で唯一湖上をわたるロープウェイ”で大草山山頂に向かえば、そこから浜名湖はおろか、天気がよければ富士山まで一望できるのだ。
ロープウェイにはちゃんとガイドさんも同乗して解説してくれる。ホントに大きな湖の上をスルスルわたっていくから、スリルもあるが、それ以上に景色に目を奪われる。
標高113mの大草山山頂に到着。ここの展望台から見る景観は、さっきのロープウェイからの眺めより、さらにスゴイ! 水の碧さと緑の山々、パルパルの観覧車やホテル、旅館をはじめとする町並み、そして浜名湖大橋。薄い雲がかかっていて富士山までは見えなかったが、それでもさわやかな晴天で、浜名湖全体を眺められた。気持ちがいいな〜。
また湖上をわたるロープウェイでパルパルまで下りたら、さあ、再びE-バイクにまたがって、暗くなる前に弁天島を目指そう!
出発前は往復24kmの道のりと聞いて少しビビッっていたけれど、まったく疲れも筋肉痛も感じない。帰りはところどころ、電動アシストをオフにして、自力で漕いでみたら……これまた快適! 弁天島から舘山寺の往復コースは、ほとんど平坦な道。つまり、橋にさしかかったり、線路の下をくぐったりするときの短い坂道以外は、アシストなしのほうが少し運動になって、いいくらいだ。さすが、よく考えられた「初心者コース」なのだ。
行きより帰りのほうが、“すでに知っている道”を走るからか、ずっと短い時間に感じた。アッと言う間に弁天島駅を過ぎ、BCGまで戻ってきた。ここでE-バイクとヘルメットを返却。無事に初めての浜名湖サイクリングが終了した。なんか、拍子抜けするほど楽ちんだったな〜。
というわけで、この後はBCGすぐそばのホテル「浜名湖弁天島リゾートTHE OCEAN」の「BENTENJIMA CAFE」で名物「弁天島プリン」を楽しむもよし、日帰り温泉(浜名湖を一望できる展望風呂!)に入って疲れを癒やす(実は、ほとんど疲労してないけど)のもよし。
そうそう、私はこの日帰り温泉の料金(タオルつき1000円)も、昼食のうなぎせいろ代金の一部も、BCGで販売している「浜名湖サイクリングゆるチャレ満喫クーポン」で支払った。これは、浜名湖サイクリングおすすめルート周辺のうなぎ専門店、カフェ、温泉施設などでつかえる500円のクーポン券が5枚ついている冊子で、値段は1500円。つまり、2500円分のクーポンが1000円割引で買えるというスグレモノなのだ。対象スポットによっては、さらにお得なサービスがある場合も。
というわけで、絶景を見ながらE-バイクを操り、お得にうなぎや温泉を楽しんで、また東海道本線と新幹線で東京に戻った私。ホントにウェルビーイングな一日だった。GWは(いや、その後も)、「安・近・旨」な浜名湖サイクリングにぜひチャレンジしてみて!
Photo & Text:T.Funakawa(FRaU)
