【天皇賞】クロワデュノール 手応え抜群 前走・大阪杯V時よりも状態アップ 19年ぶりダービー馬V&父子制覇へ
「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)
大阪杯で復活Vを果たしたクロワデュノールが29日、さらに上昇気配をアピール。2007年のメイショウサムソン以来となるダービー馬による春盾V、さらに父キタサンブラックに続く父子制覇へ意気込みを示した。史上6頭目の連覇を狙うヘデントールは、美浦Wで実戦さながらの3頭併せ。長欠明けの京都記念は8着と不本意な結果だったが、巻き返しへ闘志を燃やす。ダイヤモンドSを快勝したスティンガーグラスは栗東坂路で軽快な動き。勢いに乗ってG1初Vへ挑む。
ひと叩きでパーフェクトに整った。大阪杯V後、在厩してじっくりと調整してきたクロワデュノールは団野(レースは北村友)を背に栗東CWで併せ馬。先行させたグロリアラウス(5歳オープン)をリズム良く追走すると、直線に向いて内から馬体を重ね、馬なりのまま併入でゴールへと飛び込んだ。追えばグンと伸びそうな抜群の手応えで、6F82秒7−36秒9−11秒3と時計も優秀。間違いなく前走以上の状態にある。
見届けた斉藤崇師は「4コーナーを抜けてくるところと並ぶ時の反応を見たが、先週より格段に良くなっていました。体の使い方を含めて、いい方に向いていると思います」と合格点を与える。休み明けの大阪杯は少し重めが残り、レース当日朝に坂路を1本消化する異例のパターンとなったが、今回はその必要もない。前回同様、最終リハにまたがった団野も「大阪杯の時よりもいいです」ときっぱり言い切った。
大阪杯は勝つには勝ったが、まだ絶好調時のパフォーマンスではなかった。北村友は「追ってから少しフラフラしたし、反応が鈍いところがあった」と振り返る。もともと使って良くなるタイプ。昨春も休み明けの皐月賞で2着後、そこからグンと上向いてダービーを完勝した。1年前と同じような上昇曲線を描いている。
今回の焦点は距離。3200メートルは未知の領域だ。ただ、主戦の持つ自信に揺らぎはない。「もちろん、走ったことがないので分からない部分はあるが、僕の中では不安と感じるところはないです。馬が強く、操縦性がいい。それに馬と信頼関係ができていますから」。人馬一体となり淀の長丁場を駆け抜ける。
