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中東情勢の混乱は農業にも及んでいます。ビニールハウスなどでは資材の価格が高騰、また供給も不安定になっていて、農家やハウスの施工業者が影響を受けています。

【写真を見る】「1年間の全てが無駄になってしまう」 中東情勢の混乱は農業にも深刻な影響を 資材が高騰し入荷も不安定に【岡山】

ビニールハウスを作るための資材はほぼ全てが石油由来

(おくの農園 奥野靖之代表)
「こちらが今年張り替えようと思っているビニールハウスです。本当はもっと早く張り替えるべきなんですけど、中東情勢の影響でいつ次のビニールが入ってくるか分からないので、今少し様子見で」

こう話すのは、岡山市南区で農園を営む奥野靖之さんです。主に育てているのはミニトマト。その際に欠かせないのがビニールハウスです。

(おくの農園 奥野靖之代表)
「ビニールハウスを張り替えなければ、温度の管理もしにくいですし、雨とかで病気になってしまいますし」

中東情勢の影響を受け、石油由来の製品であるビニールも入手が難しくなっています。

ビニールハウスの施工会社でも資材の仕入れ状況に変化が起きているといいます。

(高橋産業 高橋一智社長)
「これが、ビニールハウスに使われているビニールなんですけど、これが値上がりしています。これも石油由来の商品ですけど」

他にも留め具や・防虫シートなど、ビニールハウスを作るための資材、ほぼ全てが石油由来です。メーカーからは資材の値上げに関する通知が届きました。今月からは3割値段が上がっているといいます。

また今後の、メーカーからの入荷の見通しははっきりとは立っておらず、さらに不安定になるおそれもあるといいます。

(高橋産業 高橋一智社長)
「その都度見積もりを取るんですけど、メーカーさんに。そのときの金額は出てきます。ですけど、それが物件が決まって発注をかけたときに、発注したときに入るかどうか分からない。金額も分からないですよということを言われています」
「農家さんは本当にもう、無いと困るもの、無いと生活できないっていうくらい本当に必要不可欠なものなので、そういう方は本当に大変だろうなというのは感じてますね」

重油も3割値上がり 単純に転嫁することは難しい

そして、農業への影響はビニールハウスだけではなく…

(前田唯キャスター)
「ビニールハウスの中は37度。この温かさを保つために、原油由来の燃料がたくさん使われています」

ミニトマトの栽培に適した温度にするために1日に、多い時で100リットル使うこともあるという重油。価格は昨年と比べ3割上がり大きな負担増となっています。

ところが野菜の価格は、需給のバランスに左右されるため、農業用資材や燃料が値上がりしても単純に転嫁することは難しいと話します。

(おくの農園 奥野靖之代表)
「これから農業を続けていくうえで一番心配しているのは、エネルギーの安定供給でして、もしそれが供給制限だったりとか入ってこないという状況になったときに、(冬場)野菜が凍ってしまったら、その1年間の全てが無駄になってしまうので、それをすごく心配しています」

私たちの食卓を支える農業にも影を落とす中東情勢の混乱。先行きが見えない中、これまで通りにできることを続けながら、状況の改善を願う日々が続いています。