「最も奇妙なルール」カブス・カウンセル監督が大谷ルールを“批判” 米識者も「ロースターの優位性は公平じゃない」と発信、ロバーツ監督は「他のチームが両方こなせる選手を見つけること」と反論、今後議論が広がる可能性も

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カウンセル監督は大谷の二刀流ルールに関して疑問を呈した(C)Getty Images

 カブスのクレイグ・カウンセル監督の発言が話題を呼んでいる。

 メジャーリーグは開幕から8月31日まで、アクティブロースター26人に対し、投手13人、野手13人を配置することが許されている。一方ドジャースにおいては野手12人、投手13人に加え、大谷を登録していることで14人目の投手登録が可能となっている。

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 この投手登録の「プラスワン」をめぐって、カウンセル監督は「私に言わせれば、これは何よりも攻撃を助けるためのルールだと思う」「そして、基本的に両方のキャリーを一つ持てるチームがあり、彼は特別な配慮を受けています。一つのチームのために、おそらく最も奇妙なルールだ」と大谷のための特別ルールを批判したと『ESPN』含め、複数の米メディアに報じられた。

 二刀流選手を擁するドジャースが実質投手を一人多く加えることができるルールをめぐってはレッズやナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏も現地4月20日に自身のXで「MLB がオオタニ・ルールの1つの側面を見直して、ドジャースが追加の投手を連れて行ける免除を廃止する時期だと私は思う」「彼が投げる時にDHを許してゲームに残るのはOK」としながら、「ロースターの優位性は私の意見では公平じゃない」と発信し、ファンの間でも意見が分かれていた。

 一方でこの発言にはカブスのチーム状況も影響していると指摘したのは米メディア『Sports Illustrated』だった。

 「カブス監督が突然ドジャースの特別扱いを指摘」とした記事の中では「カブスは今年投手の怪我に大きく影響を受けており、この愚痴はそこから生まれたようだ」と解説。カブスでは先発、救援陣に故障者が多く続出していることで、ドジャースの特別ルールに目を向けたという見方を示した。

 そして大谷擁するドジャースのデーブ・ロバーツ監督も議論を受けて立つ構えを見せた。

 カウンセル監督の発言にコメントを求められると「他のチームが両方をこなせる選手を見つけることを喜んで受け入れます」と指揮官は他球団も二刀流選手を発掘すれば良いと語ったと『ESPN』に報じられた。
 
 その上で大谷の存在については「彼は例外的な存在です。なぜなら彼は卓越した選手だから。それが現実だ」とまさに傑出した存在だと認めたとした。

 今季再び二刀流に挑戦している大谷は投手として3試合に登板し、防御率0.50と圧巻の成績を示し、打者としても打率.272、5本塁打、11打点。ベーブ・ルースの記録を抜く52試合連続出塁をマークとまさに二刀流選手として前人未踏の道を歩み続けている。

 唯一無二の存在だけに今後も大谷ルールの運用をめぐっては議論が続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]