Screenshot: Medvi
財務管理から広告販売まで全部AIまかせ

会社は自宅、準備2か月、元手わずか320万円で、初年売上638億円。

1ダース分のAIをぶんぶん動かして会社を回してきたけど、やっと社員を1人雇い(弟)、今も社員は創業者と弟(+若干の契約社員)だけ。そんなAIほぼワンオペ企業がLAに誕生しました!

ニューヨーク・タイムズが報じたところによると、社名はMedvi。

オゼンピックなどで世界的ブームとなったやせ薬GLP-1(受容体作動薬)を売るビジネスで初月300人の顧客がついて、2か月目にはさらに1,000人増え、1年経ったときには売上が4億100万ドル(約638億円)にも達していたというから驚きです。

2年目の今年の予想売上はなんと18億ドル(約2862億円)。立派なユニコーン(評価額1ビリオンドル以上の未上場企業)の仲間入りです(外部投資家による評価額はないのでわからないけど、NYTが財務諸表見て確認済み)。

「AI時代にはひとりでビリオンドル(10億円)会社立ち上げるやつが出てくる」というOpenAIサム・アルトマン、2024年の予言がたったの1、2年で現実になったことになります。

ひとりでユニコーンつくる人

会社を立ち上げたMatthew Gallagherさん(41歳、腕時計販売会社元経営者)自身、アルトマンの予言を聞いたときには「どうせAIをつくる会社だろう」と思っていたので、まさか自分がひとりでユニコーン起業する人になるとは夢にも思っていなかったようですよ。

合法に薬を売るには医師からの処方も要るので、そこの部分は医師と患者、薬局をつなぐCareValidateやOpenLoop Healthといったプラットフォームを使ってます(このCareValidateの共同創業者との出会いがMedviを起業するきっかけになった)。その使用料はかかるけど、だれからお金を借りるわけでもなく起業したので、ほかのユニコーンと違って、初期投資家に利益を分ける必要もなく、儲かったお金は基本、全部まる取りです。

1日にどれだけ売り上げるかというと、だいたい300万ドル(約48億円)以上。「あまりにもクレイジー(ありえない話)」なので、新聞に出るまで周囲の人にはあまり言ってなかったみたい。

多忙で、寝てるときとシャワーしてるとき、子ども2人と遊んでるとき以外は仕事一色。あまりにも忙しいのでの声帯模写のAIを生成して、面倒なアポ取りなんかもやらせてるらしい…。 モーテルや車上生活で各地を転々とした幼少期からは想像もできなかった未来を今、懸命に生きています。

こないだAI使ってるエンジニア75人に取材したポッドキャストを聞いてたら、みんな結構使いまくってて、コーディングのスキルが錆びるのを心配する声もある反面、なんでもAIに命じるだけで仕事がこなせるので「スティーブ・ジョブズになった気分になる」って言ってる人がとても多かったそうです。へ〜となりました。

これからどんどん、こういう会社が出てくるんでしょね。

Source: The New York Times

GIZMODO テック秘伝の書
1,650円
Amazonで見る
PR