Firefox向けに提供されている約8万4000個の拡張機能をほぼ全てインストールし分析や統計をした結果をソフトウェア開発者のジャック・キャブ氏が公開しています。

Installing every* Firefox extension

https://jack.cab/blog/every-firefox-extension



キャブ氏はFirefox ADD-ONSストアをスクレイピングし、テーマや言語パックを除いた拡張機能をリスト化しました。非公開や古いものなど使用不可のものを除くと、拡張機能は全部で約8万4000個あったそうです。記事作成時点では、アドオン検索ページでアドオンの種類を「拡張機能」にして検索したところ、8万5695個がヒットしました。



Firefoxの拡張機能をリスト化して整理したデータセットはHugging Faceで公開されています。

jack5079/extensions · Datasets at Hugging Face

https://huggingface.co/datasets/jack5079/extensions

キャブ氏によると、一部スクレイピングされなかったものやリストに含められなかったものを除き、全拡張機能の99.94%をインストールできたとのこと。そしてキャブ氏はデータセットを分析したさまざまな結果を公開しています。

まず、全拡張機能の中で最もファイルサイズが大きいのは、チェスゲームにグランドマスターの音声解説を追加する「dmitlichess」で196.3MB。最も小さい拡張機能はタブを保持するためのアドオン「Tabs-saver」でサイズは7518バイトでした。



また、キャブ氏は「The“Middle Finger Emoji Sticker”Award(中指を立てたくなる最も無茶な拡張)」として「FalscheLaden」というアドオンを挙げました。FalscheLadenは偽ストアとして識別されたドメインにユーザーがアクセスした場合に警告を発する拡張機能ですが、3695件という全拡張機能の中で最も多い数の権限を要求します。FalscheLadenの作者は「The“Middle Finger Emoji Sticker”Award」を獲得したことを受けて解説記事を公開しており、3695件というのは「偽ストアのドメイン数」であり、これら全てのドメインにアクセス権限を1つずつ許可する必要があることから、アドオンページに要求された権限のリストがとんでもなく長くなったそうです。



ユーザー数に関する統計として、1日あたりのユーザー数が10人を超えている拡張機能は全体の25.1%、100人を超えているのは10.6%、1000人を超えているのは3.2%、1万人を超えているのは0.7%でした。デイリーユーザーがいない拡張機能は34.3%あったそうです。

また、拡張機能の76.7%はオープンソースでした。さらに拡張機能の23%はキャブ氏が記事を書き始めた後に作成されたもので、19%はユーザー、レビュー、スクリーンショット、ダウンロード、アイコンが一切ない謎の拡張機能となっていたとのこと。

キャブ氏の記事は2026年4月9日に公開されたものですが、データセットの最初のバージョンは2025年9月に作成されており、その後更新は行われているものの最新の拡張機能は含まれていない可能性があります。また、Chromeの拡張機能については、「数が多すぎるし、全部簡単に取得する方法もないから無理」とキャブ氏は語っています。