広島テレビ放送

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 中東情勢の悪化に伴う原油価格の高騰で、県内でもさまざまな影響が出ています。家の塗装などを手がける会社に現状を聞きました。

■ゼンヤ 木原 全弥 社長
「こちらのほうに在庫で残っているのが、この塗料用シンナー。今ちょうど不足しているところですね。」

 広島市中区の「ゼンヤ」。建物の塗装や防水工事といった事業を幅広く手掛けています。塗装工事に欠かせないのが、原油由来の「ナフサ」を原材料とする「シンナー」です。

■ゼンヤ 木原 全弥 社長
「これが塗料用シンナーです。(使うのは)ほんのちょっとだけなんですよ。混ぜなかったら粘度が高いので、塗るときに塗りにくいんですが、(シンナーで)薄めながら溶いていって、枠を塗ったりとか、扉を塗ったりする。」

 中東情勢を巡る影響は、アメリカとイランの戦闘が始まって間もない3月から、すでに出ていたといいます。

■ゼンヤ 木原 全弥 社長
「これが、各メーカーから通達で来たものです。」

 事務所に届いた出荷調整や価格改定に関する通知です。塗料用シンナーは、価格が倍になったケースもあるといいます。

■ゼンヤ 木原 全弥 社長
「現在は、うちはどうにかなっていますが、これから先、工事が控えていますので、そちらにどう影響があるか心配です。」

 4月、塗装業者を対象にしたアンケートでは、中東情勢の動向が経営に影響があるとした業者が9割を超えました。
 政府は14日、シンナーの流通経路を調べた結果、メーカーが出荷を抑えていた例などがあったとして、業界団体などに対し、生産や出荷を抑えないよう要請したと発表しました。
 一方、状況次第では今後、ビニールシートや、マスキングテープといった資材が不足する可能性も指摘されています。

 住宅建材への影響は、ほかにも出ています。TOTOは13日、「ユニットバス」の一部の材料が不足したとして、新規の受注を停止しました。LIXILなどでは受注はできますが、「納期は未定」と回答する状態だということです。積水化学工業は、「雨とい」などの製品について、5月20日以降の出荷分から値上げすると発表しました。原料の調達環境が悪化し、コストが急騰していることなどが要因とみられます。

【2026年4月15日 放送】