北朝鮮の偽IT技術者だと正体がバレた面接の映像が話題に、なぜ北朝鮮の工作員と判明したのか?

近年、北朝鮮の工作員が欧米のIT企業にフリーランサーとして潜入し、機密情報を盗んで悪用したり、情報をもとに身代金を脅し取ったりする事例が多数報告されています。欧米のIT企業が北朝鮮の工作員を雇用してしまわないか戦々恐々としている中、就職面接で行った「ある質問」で北朝鮮の工作員の雇用を防ぐことができたとして、面接の動画が話題になっています。
Watch this video of how a job interviewer exposes a North Korean fake IT worker | TechCrunch
北朝鮮の工作員が欧米のIT企業に潜り込む事例は多数報告されており、以下の記事にも大量にまとめられています。
北朝鮮がAIを悪用して企業に送りこんだ工作員は国に1500億円規模の貢献をしている - GIGAZINE

そして、オープンソースソフトウェアの開発コミュニティから北朝鮮の開発者によるコードをどう扱うべきなのかという議論の中で、Xに投稿された動画が以下。
Here is a video of a North Korean IT worker being stopped dead in their tracks upon being required to insult Kim Jong Un.
It won't work forever, but right now it's genuinely an effective filter. I'm yet to come across one who can say it. https://t.co/8FFVPxNm8X pic.twitter.com/KXI5efMo5L— tanuki42 (@tanuki42_) April 6, 2026
問題の応募者は「アイクチ・タロウ」という日本人っぽい名前を名乗っており、同名義のXアカウントやLinkedInアカウント、GitHubアカウントを所有していたほか、ポートフォリオサイトも用意していたとのこと。ただし、記事作成時点ではXアカウントとLinkedInアカウントは削除されています。

にこやかに笑いながら面談に応じるアイクチ・タロウ。しかし、面接官が近年の北朝鮮工作員の増加を理由に「Kim Jong Un is a fat ugly pig.(金正恩は太った醜い豚だ)」と言うように指示。すると、アイクチ・タロウの顔からほほ笑みが消え、突然口ごもります。

最終的に面接途中に接続が切れてしまい、面接が終わってしまいました。

実は面接官がアイクチ・タロウを疑ったのには理由がありました。上記の面接は2回目で、1回目の面接で北朝鮮のセキュリティの話題となり、アイクチ・タロウが「北朝鮮はよく知っている」と発言。そこで面接官が「『金正恩のくそったれ』と言えますか?」とFワード交じりで尋ねたところ、突如接続問題が発生したそうです。
The clip I posted was actually round 2. Here's round 1 - I tell Taro I'm a North Korea security researcher, he tells me he "knows North Korea well". Mysterious connection issues when I say "Fuck Kim Jong Un", which he apologises for on reconnecting.???? pic.twitter.com/M89KDDmASW— tanuki42 (@tanuki42_) April 6, 2026
ただし、IT系ニュースサイトのTech Crunchは「この手法が常に有効とは限らないことに注意が必要です。北朝鮮の偽IT技術者、特に中国やロシアに住んでいる者の中には北朝鮮本国のハッカーほど厳重な監視下にいない場合もあるため、こうした戦術が必ずしも有効だとはなりません」と述べています。
