史上初のベスト8となったWBC日本代表・侍ジャパンの戦いに思う、日本全体が「前回ほど必死ではなかった」という敗因以前の反省。
反省会のつづきはNetflixで!

いやー、負けました。連覇を狙って日本の侍たちが臨んだWBC2026、日本の戦いは準々決勝で終わりました。強豪ベネズエラを相手に一時は5-2と優位を築くも、走攻守で盛り返され、日本には決定的なミスも出る完全な力負け。もう一回やり直したら勝つかもしれませんが、この試合に関しては「普通に負けた」と思います。不運でも事故でもなく相手が強かった。致し方ない負けでした。

↓大谷さんで始まり大谷さんで終わる!勝っても負けても主人公大谷!


迎えた準々決勝。個人的な肌感としては日本は弛緩していました。地上波中継がないことの影響は多分にあったと思いますが、前回大会のような国民的なお祭り感はなく、見ている人は見ているけれど見ていない人は見ていない「いちコンテンツ」といった感覚を覚えます。2023年と同じような姿勢で世間に接しているつもりの個人的な感覚で言っても、昨年のメジャーリーグ開幕戦のほうが世間は熱かったんじゃないかとさえ思います。「1円でも払う必要があるならいいですー」という層はやはり多いのかなと思いました。このあたりは大会後のどこかでNetflixの勝利宣言が出てくると思いますが、それが「何人」なのか「何倍」なのかで判断しようと思います。大成功ならきっと「加入者1000万人増加」「延べ3億人視聴」とか人数で言うでしょうが、そうでもなければ「昨年同時期比で加入者数20倍!」とか倍率で言ってくるでしょう。社会実験として結果が楽しみです。

この日のベネズエラ戦も日曜日の午前10時という、日本向けに最大限に配慮された試合時間設定となっていましたが、SNSのタイムラインなども静かなもの。東京プールではまだ現地観戦客やインフルエンサーなどが「来ました!」とかまびすしさを演出していたりもしましたが、今大会は準々決勝以降アメリカ開催ということで、そのあたりも出力低めです。何なら東京ドームを借りて公式パブリックビューイングイベントsupported by Netflixくらいやってくれてもよかったのになと思います。「タダで見せろ」はビジネスの部分で折り合わないとしても、「盛り上がりを作れ」はもっと日本からも要求すべきことだったなと思います。権利を抑える人と、どぶ板で盛り上がりを作る人が別では、そりゃあ魂もこもらないというものです。

日本が先発のマウンドに送り込んだのは大エース・山本由伸さん。しかし、いきなりベネズエラからの先制パンチを浴びます。先頭打者ロナルド・アクーニャJrさんによる先頭打者先制ホームラン。高めに投じた156キロのストレートをライトスタンドに運ばれました。初球はカーブで打ち気を外したバッテリーでしたが、そこまでは向こうも想定内で2球目も全力の打ち気だったなと唸ります。このあたりはさすがベネズエラ、メジャー集団といったところ。日本の投手陣でも無双ができるわけではありません。早めにリードを築き、それをしっかりと守って逃げ切る。1点にヒリつく野球が求められます。ただ、さすがは山本由伸さんこちらも負けず劣らずで、後続は3人で抑えて、「出会い頭だけ」と盛り返した状態で初回を終えました。

↓150キロ超えだろうが狙った真っ直ぐならスタンドへ一直線!ホームランは正義!


もちろん、日本もそれで負けるものではありません。1回裏、先頭打者として打席を迎えた大谷翔平さんはお返しとばかりにベネズエラの先発レンジャー・スアレスさんの4球目を先頭打者ホームラン返しでライトスタンドに叩き込みました。打った瞬間にホームランを確信し、「まだ騒ぐ段階じゃない」とベンチを制止する悠然としたふるまいは、まさに主人公。少年漫画であれば、緒戦のパンチ応酬から互いにニヤリとして見開きカットでタイトルロゴ表示…そんな幕開けの攻防となりました。

しかし、その初回に日本には静かに暗雲が広がっていました。四球で塁に出た鈴木誠也さんが、二死一塁の場面から岡本和真さんの打席のカウント0-1からの2球目で盗塁を仕掛け、スライディングの際にヒザ?を痛めてしまったのです。しかも一度セーフの判定は出たものの、ベネズエラ側のチャレンジの結果判定もアウトに。スローで見ればタッチされているのが明らかでしたので、余裕でアウトの範疇だったなと思います。

この場面、負傷退場となったことは結果論としても、疑問の残る場面でした。鈴木さんは足でも魅せるタイプではありますが(2024年はMLBで16盗塁/成功率.727)足で勝負する選手ではなく、日本時代よりもボリュームアップした肉体を見ても積極的に動かしていくような走者ではありません。相手は左投手。打席には岡本さんですので、二死一塁だろうが二死二塁だろうが長打が出ればそれでいいという話もあります。本人も怪我しないように野球をやっているわけではないでしょうから、積極性は買うとしても、「さほどメリットはない」なかで「成功率が低そうな仕掛け」であるとは思います。ベンチが鈴木さんにグリーンライト(いつでも自分の判断で盗塁していい)としていた可能性もありますが、ベンチからの指示にしても自身での判断にしても強引だったなと思います。結果的に怪我までしてしまっては目も当てられません。

2回表、再び山本由伸さんを攻め立てるベネズエラ。先頭のトーバーさん、つづくトレスさんの連続フェンス直撃ツーベースでベネズエラが1点を勝ち越します。山本さんの状態も最高潮という感じではないにしても、落ちるボールが効果的に決まらないなかでストレートに狙いを絞られるとこうも簡単に運ばれるのかと震えます。「山本由伸でも怖い」の感覚、振り返ってみればこの初回・2回でそれをしっかり持てていればな、と思うような2失点目でした。

その後、山本さんは立ち直りを見せ、ゾーン低めへの出し入れの精度も増し、スプリットでの三振も生まれるように。そして打線のほうも3回裏、この試合の勝利を引き寄せるビッグイニングを作ります。WBCで打棒絶好調の源田壮亮さんが四球で出塁すると、若月健矢さんの魂の送りバント、一塁が空いたところでベネズエラ魂の申告敬遠で大谷さんを歩かせ、一死一・二塁というチャンスに。ここで近藤健介さんに代わる形でスタメン入りした佐藤輝明さんがライト線を破る同点タイムリー!さらに先ほど負傷退場した鈴木誠也さんに代わって入った森下翔太さんがレフトスタンドに叩き込む確信スリーラン!昨年春には世界一のドジャースにも勝った世界最強の阪神タイガースからの精鋭が、この大舞台で大きな大きな4点を呼び込みました。これで5-2!

↓禍転じて福となす!途中出場の森下さんが勝ち越しのスリーラン!



その後、4回は互いに無得点となり、山本さんは4回終了69球で降板します。球数制限のルールでは、この試合に50球以上投げた山本さんはこれで今大会の登板は終わりです。その意味では、この試合を限界まで…球数80球まで投げて5回終了までいってもらうというプランも考えられるわけですが、日本は今後の日米友好関係を念頭に置いた総合的判断もあってか、早めの継投でいくことに。

ここでマウンドには埼玉西武ライオンズから参加の隅田知一郎さんが送られます。阪神・石井大智さんが故障による代表離脱となるなかで追加招集された隅田さんが、この大舞台で負けたら終わりの第二先発を託されること自体が、「編成に疑問符」の一端を示す事象だったかもしれません(本来誰がここを投げるべき編成で、誰が石井さんの代わりに救援をするつもりだったのか問題)。隅田さんは素晴らしいチェンジアップやスプリットなども投げますが、チカラでねじ伏せるタイプではなく、短いイニングだからといって出力120%とか150%が出るタイプでもありません。しっかりと試合を作り、一年間を投げ抜く安定感が魅力のタイプ。1勝10敗でも腐らず投げてくれますが、キャリアハイでも10勝10敗という「NPBで毎年10敗している」投手です。

そこには何か理由があるわけですが、それが出たのが一死一塁からガルシアさんに投じた8球目、キャッチャーがインコース低めヒザあたりで構えるなか、真ん中高めに抜けていってしまった150キロ強のストレートでした。日本ならこの1球で仕留めてくるバッターもそういませんし、当たったとしても謎のボール反発力で外野フライになるところですが、この1球でもスタンドに持っていけるのがメジャーの打力です。これで5-4とリードは1点に。しかもここで日本側は狼狽でもしたのか、ランナーも消えてなくなり、まだ1点リードしている状況なのに、二死を取って右打者のスアレスさんの打席を迎えたところで球数23球の隅田さんを下げてしまいます。

送り込まれた藤平さんはしっかりアウトを取ってリードを保ちますが、「ホームランを打たれても同点止まり」の場面で、「勝負の準々決勝の第二先発に送り込んだ投手」を早々に引っ込めるという選択はどうだったのでしょうか。「アカン、チカラ不足」と理解したのなら見極めがそもそも悪いですし、いまさら「左対右」とか思ったのなら右右右で始まる回の頭の時点で思うべきでしたし、「ここが勝負所」と感じたのならベンチの勝負勘がないかなと思います。回の途中からでも送り込めるカードは貴重なわけで、結局それを使う羽目になってしまったのはギクシャクした継投だったなと思います。

↓ま、この三振もスイングしてないと思うんで、右打者誰も抑えられてないって言われればそうかもですが!


日本打線がポポポーンと三凡で攻撃を終えたあとの6回表、マウンドには伊藤大海さんが送られます。韓国戦でも代わり端にホームランを浴びて2失点していた伊藤さんですが、この日はそれよりもさらに精彩を欠く出来で、何と投じた19球で1球も150キロを超えてきません。先頭打者2球目でのピッチクロック違反が本来の投球をさせない遠因となったかもしれませんが、高めに投じた140キロ台後半のストレートを普通に粉砕されての安打⇒安打⇒スリーランという逆転劇は、改めてメジャーリーグの強さを実感させるものでした。「日本最高峰」なら通じるけれど、そこから一枚落ちる状態となったら跳ね返される。その見極めをベンチができていたのか、問われるところかなと思いました。

俄然苦しくなった日本ですが、どこか熱量があがり切らないような戦いでイニングを消化していきます。6回裏は日本期待の村上宗隆さんから始まる攻撃でしたがチカラなく倒れ、三者凡退。陛下とか審判へはコワモテでいけても、相手投手に対しては威力を発揮することができませんでした。日本の4番手・種市篤暉さんが打者3人でピシャリと抑えたあとの7回裏は先頭の若月健矢さんをそのまま打席に送るという疑問の残る采配も。残り3イニングで最低2点取らなければならないとき、「大谷前」を一塁に出すことはそれだけで確率を何パーセントも高める一手だったはず。捕手のカードを一枚切ってでも、チームで一番の代打を送る状況だったように思います。左対左を嫌ったということかもしれませんが、それはここまでの継投やら、そもそもベンチに左しか残ってない(もともと左ばっかり選んでいる/森下さんはさっき使っちゃった)という編成やらを踏まえると、今さらのチグハグかなと思います。すでに山本由伸さんはマウンドを降りているわけで、投手との相性を優先するほどの理由もないわけですし。これではイニング間に何やら小園海斗さんに声を掛けていた大谷さんも肩透かしでしょう。まぁ、結局大谷さんも打ちませんでしたが。

そして種市さん回跨ぎの決断をした8回表、先頭のトーバーさんに左中間に運ばれると、吉田正尚さんの肩についてもデータが入っていたか、トーバーさんはノンストップで二塁に到達します。ここでベネズエラがメジャー154本塁打のトレスさんに送りバントをさせてまで欲しがった1点を、日本が守備の乱れで簡単にあげてしまいます。痛恨の二塁牽制悪送球で5-8。ことごとく裏目裏目に出る日本です。

↓ちゃんと二塁に渡れば、アウトにできそうだっただけに惜しい!


大谷さんもベンチで笑顔を見せ、しかめ面をしても勝てるわけではないという姿勢を示しますが、日本としては、このミスからの失点にはかなりガックリときたかなと思います。8回裏、二死から連打で一・二塁とするも、ここまで打率.167と当たりが出ていない牧秀悟さんへの代打は送らずに無得点。9回表は「もし逆転したら準決勝以降どうなるのかな?」「ダルビッシュシステム的な抑えとしての起用なのかな?」「どっちにしても微妙」と気になる継投で菊池雄星さんが、不慣れな三塁の不慣れなバウンド対応などもありつつ何とかゼロで抑えて、最後の攻撃へ。

そして最終9回裏、日本は「恐怖の8番」として源田さんが先頭の打席に。「そういう話じゃないはずだろ」「そこそこだよ?」「つなげればOKくらいで入れてるんじゃないのか」などという西武界隈の声は届かず、普通にチカラ負けで出塁ならず。つづく若月健矢さんの打席では近藤健介さんが送られますが、こちらも「今日信じなかったのに今日信じるのかよ」「さっきの回で代打しなかったのに今代打するのかよ」「誰が好調で誰が好調じゃないんだよ」とチグハグさを漂わせながら凡退。最後の打者として打席に入ったのが大谷さんであったことは、勝っても負けても主人公という運命なのか。前回は最後の投手として勝って物語を終えた大谷さんですが、今回は大谷さんの打席で日本の戦いが終わりました。5-8の完敗。史上初のベスト8。反省会はこれから3年くらいつづくと思いますが、まずはお疲れ様でした…!とにかくお疲れ様でした…!

↓今回は日本に勝つ用意がなかったなと思います!




まぁ、残念ではありましたが、野球なので勝ったり負けたりはするでしょう。前回大会であの神懸かりな美しい優勝を成し遂げた日本代表と今回のチームは大枠で同じなのですから、今回不調だった選手も含めていいの悪いの戦犯云々みたいな話をしても詮無きことです。弱いわけがない。実力が足りないわけがない。ただ今回はベスト8でした、以上。結果についてはそれで終わりで、今後3年くらいかけて過程だったり姿勢の部分が問われる大会になるのだろうと思います。それまでNetflixの見逃し配信は残っているのか、検証という意味ではちょっと気になりますが。

今大会はそもそも日本側にどうしても勝ちたいという必死さはなかったと思います。首脳陣選考の時点で必勝を期した人選とは言えず、指導者としての実力自体が未知数な顔ぶれが多く並んでいました。試合中の采配の成否はすべて結果次第の結果論になりますが、「絶対に勝ちたいこの1試合」で何を決断し、何を後悔し、何を信じ、何に裏切られたか、その経験こそがこの結果論を見切るための唯一の道であり、その点で今回の首脳陣はあまりにもピュアでした。大前提として、それぞれ同じ立場で日本シリーズ以上を勝っている指導陣を揃えるくらいでないと、WBCに臨むのは難しいと思います。特に監督なのかヘッドコーチなのか最後の責任を負って決断する人が、「絶対に勝ちたい試合で下した自分の決断」の成否を噛み締めたことがない人であったなら、どうして日本を託すことができるでしょう。託せるくらいの人ならば、最低でも日本シリーズは勝っているはずです。「日本シリーズを勝った」がスタートラインで、「なら託せるかも?」と考え始める、そういう順番でしょう。

そういう不安は選手側の地力と経験でカバーしてもいいのですが、全体としては前回大会と同じような顔ぶれで新戦力の台頭は乏しく、頼みの主軸も今大会は球団での立場が違ったり、移籍など慌ただしい状況を抱えていたり、そもそも「一度勝ってしまったあと」という燃えづらい状況もあったりして、持っているチカラを出すのは難しい状況だったのではないかと思います。あれほど経験ある選手でも、負けたら終わりのノックアウトステージの試合前に「今日勝って、強いチームとあと3回こっからやると思うんで」という言葉が出てしまうのですから。野球の1試合で絶対勝とうと思ったら、どんなに強いチームでも簡単ではないでしょうに、その難しさをふと見失ってしまう。これがディフェンディングチャンピオンの難しさだなと改めて思います。

それは現場だけの話ではありません。大会中の大きな話題であった放映権の件にしても、本当にこの大会に全員が必死であれば、ああもアッサリと「契約ですもんね」と割り切ったりはしなかったでしょう。「俺たちの応援がなくてどうやって侍ジャパンが世界一になれるんだよ」と東京ドームを取り囲む集団が出てくるくらいの…それは迷惑なんで止めて欲しいんですが、不興で現実を変えるまでの熱量は観衆も含めてなかったわけです。各問題の交渉相手とどれぐらい対話の機会をもったのか、何通レターを送ったのか、何度熱弁を振るったのか、「無駄とはわかっていても尽くさずにはいられない」という情熱がどれだけあったのか。その点は、日本全体として前回には及ばない、低調な部分だったのではないかなと思います。

その結果として、この試合のなかでも散見された小さな綻びのようなものが、あらゆる箇所にずっと生じていたのでしょう。プレミア12の時点からサラッと辞退するのが当たり前となっていた空気感は、チームの求心力の低さを物語るものでした。本大会にあたっても、(アクシデントもあるとは言え)離脱と再編成をギリギリまで繰り返すままならなさ。頼みのメジャー組の参加は希望通りに叶うという僥倖を得ながらも、露骨な球団側の意向がメディアを通じて露見し、それに唯々諾々と従い、「せめて握った内容は黙っててくれ」みたいな話にもならない、よく言えば円満、悪く言えば勝負への必死さが見えない姿勢。ピッチコムの使い方に本番で四苦八苦していたり、リスクを取るべき場面で取らずあまり意味ない場面で取ってみたり、「お前は一塁守れ!お前は三塁!WBCは守備練習じゃねぇんだよ!」とすら言えないベストエフォート野球(※できる範囲で頑張るの意)をやっていたりしたことは、井端監督だとか現場の個人に集約されるものではなく、日本プロ野球、日本野球全体の話と思います。表層でのデータ不足がー分析不足がーみたいなものは、必死さの後ろをついてくるものであって、それがなければままならないでしょう。ドジャースでは通訳「も」やっているアイアトンさんが日本の首脳陣に「まったく知らない情報」を伝えてくれるような座組ができただけでも上出来かなと思います。その感想をメディアに普通に言っちゃうのは「アカンぞぉ」と思いますが。

まぁ、でも、世界の野球という意味ではトータルではよかったと思います。

毎回日本が勝っていたんじゃ他国も面白くないでしょう。Netflixの払った放映権料が日本だけ高かったなんて話もありますが、それは裏を返せば日本以外はそんなにWBCを楽しみにしているわけではない、とも言えます。日本も第1回の時点ではそこまでの盛り上がりではありませんでしたが、世紀の大誤審(!)による敗戦への怒りをキッカケとして、勝利への渇望が急上昇していき、歓喜の世界一へと至りました。そして第2回大会では不振を極めたイチローさんのドラマティックな復活&連覇があり、日本のWBCへの意欲は世界のなかでも突出して高まったのだろうと思います。「苦しんで」「勝った」が日本を熱くした。2023年大会も、その一大会であのドラマに至ったのではなく、2013、2017とベスト4で敗れたうえで、コロナ禍が加わっての15年近い渇望の蓄積があってこその熱狂でした。

それを持ち回りで世界が体験しないことには、大会としての発展はありません。「日本としては今回はそこまでではないし…」という機会に世界の皆さまにお鉢をまわし、自分たちも「全部Netflixに預けたらどうなるかな?」といった社会実験をしたり、「やっぱコレはダメだな」という再確認をしたり、いろいろ渇望を溜めることができたのですから、将来に向けては実りある大会になったのではないかと思います。ずっと勝ちつづけることは難しい現実のなかで、しっかりハッキリ一回負けられたのは、今は悔しいし面白くないですが、前進にはなったかなと思います。いっそ、大誤審とかひどい偏向運営とか嫌がらせとか、頭にくる事件でもあるとなおよかったかもしれませんね!次への原動力となる怒りが蓄積できて!

↓「優勝以外は失敗」という悔しさが、ロス五輪・次回WBCへつながると信じています!




「当たればどうせホームランだから外野守備は軽視」には一理を感じました!