米代表スクバルの離脱が正式決定 決勝戦登板を模索もコンディション最優先…28年ロス五輪参戦に意欲満々【WBC】

米国代表からの離脱が正式決定したスクバル(C)Getty Images
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)米国代表左腕のタリク・スクバルがチームを離脱し、所属球団のタイガースのキャンプに戻ることが決まった。米国を率いるマーク・デローサ監督とスクバル本人が現地時間3月9日、メキシコ戦の前に明らかにしたと大会公式サイトが伝えた。
【動画】英国相手にプレーボール弾を被弾したスクバルを見る
2年連続ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いている現役最強左腕は、当初「1試合限定登板」という条件で代表に参加していた。7日のイギリス戦に先発し、3回1失点5奪三振。その後、去就について激しく葛藤したという。
スクバルは離脱にあたり、ナショナルチームへの深い愛着を吐露した。「なんとか(代表に残れるよう)調整しようと努めてきた。それは約束する。私はアメリカを愛しているし、この国を愛している。この大会が掲げる全てのものが大好きだ」。当初の予定通りにはなったが、星条旗を背負う重みは想像以上だった。
「ここ数日はあまり眠れなかった。どうにか調整しようとしていたんだ。電話を握りしめて、カレンダーの日付を変えられないか、あるいは開幕日を動かせないかと画策していた。(代表の雰囲気は)オールスターゲームのような感じだろうと勝手に思い込んでいたけれど、全く違った。それとは正反対のものだったよ」
残留の可能性も模索し、「決勝で投げるための調整シナリオを検討した」が、今季終了後にフリーエージェント(FA)を控える身として、現実的なリスクが壁となった。「リスクや怪我の可能性という点で、私は一線を引いた。関連するリスクが多すぎるんだ。そこに(WBC特有の)アドレナリンや高揚感が加わる。春季キャンプのビルドアップの時期に、急激に負荷を上げることは避けなければならない。単に賢明な判断をしたということだ」と説明した。
志半ばでチームを離れるスクバルだが、視線はすでに未来に向いている。「今回は投げ続けることは叶わなかったが、将来再び戻ってきたい。2028年のロサンゼルス五輪には真っ先に登録するつもりだ」と意欲をたぎらせた。
米国代表はスクバルの代役として、メッツの新人ノーラン・マクリーンがロースター入りする見通し。スクバルは「いまだに葛藤しているよ。心が休まるとすれば、マイアミでチームが優勝して、皆で祝っている時だろう。そうなれば、ようやく落ち着けると思う」と語り、仲間たちの勝利を信じてキャンプ地へと向かった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
