Image: NVIDIA

自宅がデータセンターに!

いまやAI利用が当たり前になった世界ですけど、それはひとえにオンラインでつながった先で処理される巨大モデルやデータセットのおかげ。

ところがミニPCサイズのスパコンというべきNVIDIA(エヌビディア)の「DGX Spark」が、いよいよ北米で出荷開始となり、ローカルでもAIスーパーコンピューターを活用できる時代になりましたよ。

DGX Sparkのパワー

Image: Kyle Barr - Gizmodo US

NVIDIA製のスーパーチップとなるGrace Blackwell GPUを統合し、20コアのARMアーキテクチャに基づくCPUを採用したDGX Spark。コンパクトサイズの本体に、128GBのメモリと4TBのストレージ容量を備えます。

その性能としては、最大2000億パラメータのAIモデルに対応し、1ペタフロップス(PFLOPS:1秒間に実行できる浮動小数点演算回数が1000兆回)のAIパフォーマンスを実現。

AI処理性能としては、最大1000TOPSを備えるとされています。比較として、このほどQualcomm(クアルコム)がPC向けにリリースした最新チップの「Snapdragon X2 Elite Extreme」をもってしても、最大70TOPSのAI処理性能とのこと。もはやDGX Sparkが、デスクトップサイズのミニPCデザインで、恐るべき威力のマシンに仕上がっていることが一目瞭然でしょう。

早くも引く手あまたか

NVIDIAが今年初めに開催されたCES 2025にて、当時は「Project Digits」のネーミングでDGX Sparkをアナウンスして以来、大きな注目が集まってきました。

なんといっても巨大なワークステーションを導入せずとも、ミニPCのサイズでAIスーパーコンピューターを設置可能。ローカル環境で大規模言語モデル(LLM)を動かし、AI開発やAIツールのフル稼働だってできそうです。

Image: Kyle Barr - Gizmodo US

もちろん日本円にして60万円クラスの1台4,000ドルという価格は、個人で手軽に購入できるものではありません。とはいえ、北米では今月15日より、主に企業向けに続々と出荷開始。

イーロン・マスク氏がいち早く押さえにかかったり、AI開発に全力のOpenAIやMicrosoft(マイクロソフト)へも出荷が始まっています。AI研究機関や大学の研究室などでも、引く手あまたでしょうからね〜。

Image: Kyle Barr - Gizmodo US

なおDGX Sparkをめぐっては、 NVIDIAからのリリースに加え、Acer(エイサー)、ASUS(エイスース)、Gigabyte(ギガバイト)、MSI、Lenovo(レノボ)、Dell(デル)といったパートナー企業からも、それぞれ自社カラーを打ち出した製品バリエーションが用意されています。

例えばASUSから発売された「Ascent GX10」 は、ストレージ容量を1TBに削りつつ、3,000ドル(約45万円)に価格を抑えた販売戦略を採用。導入のハードルが下がっています。

どうやらNVIDIAの狙いは、DGX SparkでAIアプリの開発機運を高め、さらに革新的なサービス誕生につなげることにある模様。それでAIによる需要が高まり続ければ、結局はNVIDIAの好業績へ反映されるわけですよね。

DGX Sparkの後押しで、ChatGPTの次なるブレイクスルーは生まれるか? どんな成果につながるのか、AIの今後から目が離せません…。

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Source: NVIDIA