4代目パジェロに5代目クラウン! ベトナムの街で日本人が嬉しくなる「チョイ古」クルマをあれこれ発見

この記事をまとめると
■「世界の工場」として発展したベトナムだが旧車や中古車が多く現役で走っている
■ハノイでは韓国産シボレー・スパークやパジェロ、起亜プライドなどが目立った
経済発展著しいベトナムだが旧車も現役
1975年、北ベトナムの勝利によりベトナム戦争は終結し、ベトナムは南北統一を実現してベトナム社会主義共和国となった。そして1990年代になると外資を積極導入する「ドイモイ(刷新)」政策を推し進め、いまでは「世界の工場」のひとつとなり経済成長を遂げている。
そんなベトナムでは首都ハノイでもまだまだ四輪車より二輪車が目立つのだが、やや二輪車に押され気味の四輪車のなかに旧車というか、ちょっと古い「なんちゃって旧車」も意外なほど見かけることができた。
まずよく見かけたのがシボレー・スパーク。スパークは韓国の軽自動車規格「軽車(キョンチャ)」に分類され、1998年に当時の韓国・大宇自動車より、3代目スズキ・アルトをベースに開発した大宇マティスとして初代がまずデビューした。

スパークは韓国国内だけではなく、イギリスあたりでも販売されていた。また中国ではGM系合弁会社、「上海通用 五菱汽車」にて漢字車名を「楽馳」、欧文車名をスパークとして生産及び販売されていたが、奇瑞(チェリー)汽車がこのスパークをまるまるコピーした「チェリーQQ」を発売し当時話題となった。
ハノイでよく見かけたのは2005年にデビューした2代目スパークだ。メカニカルコンポーネントは初代をキャリーオーバーしており、引きつづき軽車規格を継承した。韓国から完成車輸入したのか調べてみると、当時のGMベトナムが現地生産したモデルを2008年5月よりべトナム国内で発売していた。いまでもハノイ市内ではこのスパークをよく見かけるのは自国生産だったことも大きいようである。かなりくたびれた車両が多いものの、なかにはきれいに乗られているスパークもいた。
また、クウォーターウインドウがガラスではなく鉄板となっている4代目パジェロを見かけた。ベトナムでは1996年には日本での3代目が初代としてデビューしている。見かけたのはベトナムでは2015年に2代目としてデビューした4代目となる。

5代目クラウンまで現役で走っている!
初代フォード・フェスティバかと思ったモデルは、韓国・起亜自動車のプライドであった。プライドは日本ではフェスティバとしてデビューしており、「フェスティバ5」としてラインアップされていた。一瞬レザートップかと思ったのだが、屋根はほかの部位とは異なるボディカラーに塗装されていたようであった。韓国系資本の強いベトナムらしく、ちょっと古いモデルも韓国車が目立っている。

そのほか、クラウンセダンとしては5代目となるトヨタ・クラウンも見かけられた。ベトナムがドイモイ政策を始めたころ新車だった世代のモデルであり、当時VIP向け車両としてベトナム国内に入ってきたのかもしれない。このあたりのクラウンは、中国やベトナム以外の東南アジアの国々でいまも目にすることがある。
そのような国々がちょうど経済開放や本格的な経済成長に入ってきた時代のモデルであり、当時いち早く事業で成功したひとがこぞってクラウンセダンに乗っていたようで、アジアではクラウンは「特別なクルマ」として見られているように筆者は感じている。

旧車と呼ぶには少々新しいかもしれないが、ベトナムという国の自動車の歴史を見ていくと、10年や20年落ち程度のクルマがいまも元気に走っているのはあまり想定していなかったので、思わず注目してしまった。
