八田與一容疑者にはねられた男性「僕が一番忘れちゃいけない、唯一証言できるから」 別府ひき逃げ事件から3年…残された者の決意
「彼の前に立っても恥ずかしくないような人生を生きていきたいですし…会いたいですね、やっぱり率直に」。23歳の男性は、そう静かに語ります。
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一生忘れない瞬間
3年前、信号待ちをしていた男性とその友人は、八田與一容疑者の運転する軽自動車に追突され、友人は命を落とし、彼自身も負傷しました。
男性は当時の衝撃を鮮明に覚えていて、それは3年経った今でも消えない記憶となっています。
「やっぱり思い出すと、すごく恐怖心というか…今まで感じたこともないような痛みで、『もうここで死んじゃったな』と思い、殺人罪に即してもおかしくなかったぐらいの衝撃だったので、一生忘れない瞬間ですね」
けがから回復したあと、男性は念願だった1年間の海外留学も経験。充実した大学生活を送っています。その支えとなっているのが、亡くなった友人の存在だと語ります。
「挫折しそうになったこともたくさんありましたけど、そういうときにいつも『あいつだったらどうするかな』とか、『あいつだったらここをどう切り抜けるかな』とか、常に彼の存在がいつでもいたので」
僕が一番忘れちゃいけない
男性は、友人の月命日である29日には、必ず現場を訪れています。
「悩み事とかあったとき、1人で何か考え、夜とかは来てますね。なるべくこの道を通るようにしてますし、苦しい思い出ではありますけど…それと同時に僕が一番忘れちゃいけないし、唯一証言できるので」
事故後も男性はバイクに乗り続けています。バイクは、彼と亡き友人をつなぐ共通の趣味でした。
「バイクに乗ってる時間が唯一、何も考えなくていいというか…。なんか自由になる時間な気がして」
「彼と遊んでたときも、本当にこんな感じでめちゃくちゃ晴れてて、そろそろ夏が始まるなって、ウキウキソワソワする時期だったんで。だからすごく印象的です」
悲しみと怒り…
この事件では、八田容疑者と亡くなった被害者が、近くの商業施設でトラブルになっていたこともわかっています。忘れることのできない悲劇…逃走を続ける八田容疑者への感情は変わりません。
「なんであんな些細なことで命を奪わなきゃいけないのか。彼の将来をあんな数秒で奪ってしまい、本当にもう許せないというか」
「八田が自分で犯した罪を自分で償おうとしないことも、めちゃくちゃむかつきますし、ここまで逃げ続けてるっていうのがものすごく腹立たしいですね。許せないですね」
友人を亡くした悲しみと、逃げ続ける八田容疑者への怒り。波の音が静かに響く海辺で男性は、残された者の決意を胸に、歩み続ける覚悟を新たにしています。
情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131

