“不甲斐ない半年間”から飛躍の14G14A「一番の要因は英語だなと」ポーランドで変貌遂げた森下龍矢が1年半ぶり代表復帰
今季の公式戦通算51試合で14ゴール14アシスト。ポーランドの地で変貌を遂げ、結果を残してきたMF森下龍矢(レギア・ワルシャワ)が、欧州移籍直前の昨年1月1日の国際親善試合タイ戦以来1年半ぶりの日本代表復帰を果たした。リーグ戦での活躍に加え、国内カップ戦ではMVPとして優勝に導くなど、充実の日々を通じて自信を深めたのは「勝ち切る」ための振る舞い。その財産を日本代表での再出発にも活かしていく構えだ。
森下はポーランド移籍2年目の今季、これまで務めてきたサイドバックやウイングバックのポジションではなく、4-3-3のウイングや3-5-2のインサイドハーフを担当。積極的にゴール前に顔を出し続け、得点やアシストを量産してきた。その活躍が高く評価され、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは準々決勝チェルシー戦などで1トップ起用も経験。結果とプレースタイルの両面で大きな変化の1年を過ごしてきた。
チームを高みに導く結果を出しながら森下が気づいたのは、ゴールが取れるポジションに顔を出すことの大切さだったという。
「これまでサイドバックとウイングバックが主戦場だったけど、いまやウイングかナンバー8か、たまにストライカーみたいな(笑)、そういうポジションをやらせてもらって、ボックス内にいつもいることの大事さに気づいた。得点は確率だと思うので、そこに入り続けることが僕を押し上げてくれたと思います」(森下)
そんな活躍に至った背景には、15試合0ゴール0アシストに終わったポーランド初年度の半年間を経て取り組んだピッチ外での努力もあったようだ。
「特に最初の半年間はあらゆるポーランドのメディアからめちゃくちゃ叩かれました。『この日本人どこから来てんだ』と。でもそれくらい自分自身も不甲斐なかったしで、その一番の要因は英語だなと。それで最初の半年が終わって日本に帰ってきたタイミングにめちゃくちゃ勉強して、それで今年のシーズンだったんですけど、やっぱり語学はめちゃくちゃ大事だなと思いました」
そう明かした森下は「中学時代の自分を戒めなきゃいけないなと。だから小学生へのメッセージは『英語勉強しろ』です」とおどけ、日本代表合流初日の囲み取材を行った報道陣を笑わせていたが、そのコミュニケーション力がチームにとけ込む要因になったのは確かであろう。
シーズン終了後には現地テレビ局による年間MVP『トルボコザカ賞』受賞式の壇上で、流暢な英語とジョークを交えたスピーチで会場を沸かせていた森下。その光景には「ジャパングリッシュですけどね」と謙遜しながらも、「アドリブだったけど、日頃から頭の中で英語を考えているので、あまり上手くないけど(言葉が)出てきたから良かった」と微笑んだ。
そんな森下だが、日本代表では第2次森保ジャパン発足後の23年6月に初招集され、初戦のエルサルバドル戦でフル出場を果たしたが、続く9月の欧州遠征で2試合出番なしという挫折を経験。アジア杯直前に行われた昨年元日のタイ戦での出場を最後に招集外が続いており、今回の再招集は生き残りをかけたチャンスとなる。
森下不在の間、代表チームでは攻撃的なウイングバックを起用する3バックのシステムが導入されており、その志向は森下の現在のプレースタイルと合致する。また「日本にいた頃はいいプレーしたな、僕成長しているなというところで止まっていたけど、それは当たり前の場所で、そこから勝つ、勝ち切るみたいなところがヨーロッパの良さ。そこが僕にいい意味で影響を与えてくれた」というサッカーとの向き合い方の変化もあり、再びサバイバルに挑む準備はできている。
ポーランドで地位を高めてきたのと同じように、代表でも結果でアピールしたいところだ。今回不在のMF三笘薫、MF伊東純也、MF堂安律といったウイングバック陣には「単騎で状況を打開できる。もっと言えばそこで決め切れる」とリスペクトを示しつつも、まずは“らしさ”で勝負する構え。「単騎で行ってズドンと行きたいけど、ローマは一日にしてならずじゃないですけどそんな簡単なことじゃないので、日々研鑽しながらまずは代表初得点目指して頑張りたい」と謙虚に意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
チームを高みに導く結果を出しながら森下が気づいたのは、ゴールが取れるポジションに顔を出すことの大切さだったという。
「これまでサイドバックとウイングバックが主戦場だったけど、いまやウイングかナンバー8か、たまにストライカーみたいな(笑)、そういうポジションをやらせてもらって、ボックス内にいつもいることの大事さに気づいた。得点は確率だと思うので、そこに入り続けることが僕を押し上げてくれたと思います」(森下)
そんな活躍に至った背景には、15試合0ゴール0アシストに終わったポーランド初年度の半年間を経て取り組んだピッチ外での努力もあったようだ。
「特に最初の半年間はあらゆるポーランドのメディアからめちゃくちゃ叩かれました。『この日本人どこから来てんだ』と。でもそれくらい自分自身も不甲斐なかったしで、その一番の要因は英語だなと。それで最初の半年が終わって日本に帰ってきたタイミングにめちゃくちゃ勉強して、それで今年のシーズンだったんですけど、やっぱり語学はめちゃくちゃ大事だなと思いました」
そう明かした森下は「中学時代の自分を戒めなきゃいけないなと。だから小学生へのメッセージは『英語勉強しろ』です」とおどけ、日本代表合流初日の囲み取材を行った報道陣を笑わせていたが、そのコミュニケーション力がチームにとけ込む要因になったのは確かであろう。
シーズン終了後には現地テレビ局による年間MVP『トルボコザカ賞』受賞式の壇上で、流暢な英語とジョークを交えたスピーチで会場を沸かせていた森下。その光景には「ジャパングリッシュですけどね」と謙遜しながらも、「アドリブだったけど、日頃から頭の中で英語を考えているので、あまり上手くないけど(言葉が)出てきたから良かった」と微笑んだ。
そんな森下だが、日本代表では第2次森保ジャパン発足後の23年6月に初招集され、初戦のエルサルバドル戦でフル出場を果たしたが、続く9月の欧州遠征で2試合出番なしという挫折を経験。アジア杯直前に行われた昨年元日のタイ戦での出場を最後に招集外が続いており、今回の再招集は生き残りをかけたチャンスとなる。
森下不在の間、代表チームでは攻撃的なウイングバックを起用する3バックのシステムが導入されており、その志向は森下の現在のプレースタイルと合致する。また「日本にいた頃はいいプレーしたな、僕成長しているなというところで止まっていたけど、それは当たり前の場所で、そこから勝つ、勝ち切るみたいなところがヨーロッパの良さ。そこが僕にいい意味で影響を与えてくれた」というサッカーとの向き合い方の変化もあり、再びサバイバルに挑む準備はできている。
ポーランドで地位を高めてきたのと同じように、代表でも結果でアピールしたいところだ。今回不在のMF三笘薫、MF伊東純也、MF堂安律といったウイングバック陣には「単騎で状況を打開できる。もっと言えばそこで決め切れる」とリスペクトを示しつつも、まずは“らしさ”で勝負する構え。「単騎で行ってズドンと行きたいけど、ローマは一日にしてならずじゃないですけどそんな簡単なことじゃないので、日々研鑽しながらまずは代表初得点目指して頑張りたい」と謙虚に意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
