【第63回 静岡ホビーショー】 会期 業者招待日:5月14・15日 小中高校生招待日:5月16日 一般公開日:5月17・18日 会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10) 入場料:無料 ※入場には事前登録が必要

 アオシマが今回出展したプラモデル「ACKS No.DN-01 超獣機神ダンクーガ」は非常に迫力のあるポーズで、会場で強い存在感を放っていた。本商品は2026年発売予定、価格は未定。

 「ACKS(AOSHIMA CHARACTER KIT SELECTION)」は今まで培われたプラモデル技術を結集し、"最新のクオリティ"を目指すシリーズ。「機動警察パトレイバー」のイングラムや「伝説巨神イデオン」のイデオン、「トップをねらえ!」のガンバスターなど様々なキャラクターをプラモデル化している。

「ACKS No.DN-01 超獣機神ダンクーガ」はそのカッコイイポーズが最大の魅力。細かく見ることで、関節設計のすごさが見えてくる

 今回のモチーフはアニメ「超獣機神ダンクーガ」の主役メカ・ダンクーガ。設定上は4機のメカ・獣戦機がマシン形態からビースト形態に変形、さらに合体することでダンクーガとなる。今回の「ACKS No.DN-01 超獣機神ダンクーガ」は、あえて合体変形機構をオミット、ポージングに特化した設計になっている。

 「合体変形の演出をなくし、可動をメチャクチャ上げている」と開発者が語る本商品のテーマは「断空剣をかっこよく両手持ちさせたい」というもの。ダンクーガは合体機構もあり、ロボットのデザインとして「立体物との整合性」をすりあわせる過渡期だったために、設定画をそのまま立体化しても体の前に両手を持ってきて、断空剣を両手で持たせるのは難しい。このためプラモデルオリジナルの可動機構を盛り込み、カッコイイポーズが決められるようなアレンジを行ったとのこと。

 会場で展示されていたのはまさにその剣を両手持ちし、足を大きく広げ、腰を落として剣を構えた姿。上半身だけではなく、足を開く股関節の可動、地面をしっかり踏みしめるための足首や膝関節のラインなど、非常に力を入れているのが伝わってくる。

【関節設計の見事さ】

腕の引き出し、肩のシルエット、元デザインを尊重しながら、関節設計を大きくアレンジしているのがわかる

手首、肘、剣を構えるためにはかなりの箇所を調整する必要があるのがわかる。ここは是非こだわって動かしたいところ

 腕の付け根には引き出し関節と、胸部分の可動によりしっかり腕が前に出て、組み合わせられるようになっているだけでなく、肩の装甲がシルエットとしてかっこよくなるように、肩の基部は別パーツ化され、腕と離れて向きが調整できる。上腕、前腕の回転機構と肘関節の可動、さらに手首の付け根部分は手首部分だけでなく、基部が傾斜することで自由度を上げている。

 大きく開いた股関節も引き出しにより自由度を上げている。膝部分は、ふくらはぎにあるキャタピラ部分が、膝の曲げ角に連動し内側にめり込むことで膝を深く曲げられるようになっている。足首も引き出すことでより柔軟に設置するようになっている。試作品を見るだけで、どこまでこのダンクーガは動くことができるか、ワクワクさせられる。

【関節設計の見事さ】

足そのものの引き出し、足首も引き出すことで関節の自由度が上がる。パンチやキックなどいろいろなポーズをとらせたい

 これだけ動くとなると、プラモデルでは関節の強度も必要となる。商品ではABSなど箇所によって強度が強い素材、より繊細な表現ができる素材などを使い分け、組み立ててそのポテンシャルを充分楽しめ設計にするとのこと。

 このダンクーガは「ACKS No.DN-01 超獣機神ダンクーガ 断空剣オプションパーツセット」、「ACKS No.DN-01 超獣機神ダンクーガ ダイガンオプションパーツセット」の2つのバージョンで発売される。ダンクーガ単体の発売はなく、どちらかのオプションパーツが同梱されたもののみの販売だ。ダイガンオプションパーツセットはアオシマのオンラインショップのみでの発売予定。

 ダイガンオプションパーツセットには、ダンクーガが飛行可能になる「ブースターユニット」も同梱され、合体した凄まじいボリュームを見せてくれる。何よりも可動が見たくなる商品である。是非組み立て、動かして商品のポテンシャルを味わってみたい。

【2つのバージョンで発売】

一般販売となる「断空剣オプションパーツセット」

オンライン販売となる「ACKS No.DN-01 超獣機神ダンクーガ ダイガンオプションパーツセット」はブースターと合体した姿が再現可能に