11月の連戦に臨む森保監督。連勝に導けるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 上田綺世の負傷に加え、谷口彰悟の戦線離脱(アキレス腱断裂の疑い)。さらに移動時の飛行機アクシデントと、11月のW杯アジア最終予選を戦う日本代表はトラブル続きだ。

 ただ、起きてしまったことを嘆いている時間はない。限られた時間の中でチームの体制を整え、15日のインドネシア戦、19日の中国戦に臨む必要があるわけで、森保一監督に求められるのは対応力だ。

 正直、3-4-2-1システムで肝となるポジションを担っていた上田(CF)、谷口(リベロ)を失ったからといって、怯むことはない。森保ジャパンのメンバーはワールドカップの優勝を狙っているという。ならば、この程度のアクシデントはアクシデントではないと考えるべきで、アウェー2連戦とはいえインドネシア戦、中国戦での連勝はマストと言える。

 この状況、森保監督にとっては力の見せどころだ。こうしたアクシデントはサッカーでは付き物で、決して特別なシチュエーションではない。ここで選手たちのパフォーマンスを引き出せないようなら、「森保解任」の声が高まる可能性もある。
 
 上田、谷口、さらに冨安健洋、伊藤洋輝が不在の中で、インドネシアと中国を撃破すれば“日本、強し”の印象をさらに強めることができる。その意味でも、11月の連戦での連勝はマスト。ここで躓くようなら、日本は所詮その程度のチームだったと、そんな見方をされる恐れもあるだろう。

 今回の連戦で勝点6を積み上げれば、本大会出場がグッと近づく。最終予選の開幕3試合で示した圧倒的な強さを改めて見せつけてほしい。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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