清水サポの拍手に「泣きそうになった」。駒野友一は南アW杯のPK失敗からどう立ち直ったのか?「プレーで返さないといけない」
駒野氏は、2010年の南アフリカW杯で日本の全4試合にフル出場。ただ、決勝トーナメント1回戦・パラグアイ戦のPK戦では3人目のキッカーを務めるも失敗。3−5で敗れ、岡田ジャパンは8強入りを果たせなかった。
「直後は、日本に帰ってきて、メンタル的にも沈んでいた。でも、嫁さんの計らいで、住んでいる所にいても周りの目が気になるので、目線を気にしない所に行こうと提案してくれた。そこで、何日か過ごして、気持ち的にも笑顔を出せなかったですけど、子どもの助けもあり、笑えるようにもなった。
あとは、サッカーをしたくなってきた気持ちがあって、ボールをまた蹴りたい、そういう気持ちが出てきた。チーム(当時の所属先であるジュビロ磐田)から1週間休みをもらって、合流の日に気持ちを切り替えて、チームに合流できました」
【動画】「嫁さんの計らいで...」駒野友一が南アフリカW杯後を振り返る
その後、再開されたJリーグの清水エスパルス戦で先発に名を連ねると、メンバー発表の際に清水のファン・サポーターから拍手が起きたという。
熱狂的な雰囲気になる静岡ダービーで、試合前に敵チームから送られたエール。前園氏が「ああ、そうなんだ」と驚く。駒野氏はこう続けた。
「その拍手を聞いて、本当に泣きそうになって。また、気持ちを新たに。見てくれている人は見てくれているので。それを、プレーで返さないといけないという気持ちにはなりました」
前園氏が「なるほど。それはありがたいよね、温かいしね」と言うと、駒野氏は「きっかけをいろんな所でもらいましたね」と感謝した。
試練を乗り越えた駒野氏はその後、41歳となる22年まで現役を続けた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
