J3降格圏の21位確定の大宮。キャプテン&主軸2人が語る低迷の要因「もろい部分が多い」「もう一歩の部分にこだわっていれば」
大宮アルディージャは、11月4日に行なわれたJ2第41節で清水エスパルスに0−4で完敗。最終節を残し、J3降格圏内の21位が確定した。
J3の結果次第で、わずかにJ2残留の可能性を残しているものの、極めて厳しい結果になってしまった。
苦しいシーズンだった。序盤は本拠地NACK5スタジアムでの4連勝など、8節終了時には7位につけていた。だが、そこから一気に暗転。9節以降、2度の6連敗を含む15戦未勝利と大苦戦。16節で最下位に転落し、監督交代に踏み切った。
清水戦後、原崎政人監督は自身の責任を強調し、「申し訳ない」と繰り返したが、選手たちは、どのように感じていたのか。
【PHOTO】アウェー清水に駆けつけ最後まで声援を送り続けた、大宮アルディージャサポーター!
献身的かつ気迫あふれるプレスや、チーム最多タイとなる5ゴールの得点力でチームを牽引したキャプテンのFW富山貴光は、「厳しいシーズンでしたし、順位もしっかり受け止めないといけないです。これが僕たちの力です」と認める。
主将として、チームをどのように立て直そうとしてきたのかを問うと、こう答えた。
「勝てば必ず変わると思いながら準備をして、4連勝まで行けていましたし、必ず力はあります。けれども、まだまだ、もろい部分が多いですし、若いチームです。もっと、もっと、全体で盛り上げられるようにやっていくことが、これから大事ですし、もっと、もっと、僕もそうですけど、個々が成長していかないと厳しいと思います」
右サイドバックを主戦場に、激しい上下動と正確なクロスを武器にチームで唯一、ここまでの全41試合に出場してきたDF岡庭愁人も、悔しさを滲ませる。
「今日がどうだったというのも、もちろんですけど、自分たちは、それまでに修正し切れませんでした。どれだけ重く受け止めていたかという、個々の受け止め方も含めて、今の大宮は、結果でも内容でも、甘いと思います。それを変えられなかった自分や、試合に出ている人、今日ではなく、どこかで立ち直れなかった自分たちの責任です」
大卒ルーキーながら35試合に出場し、ボランチやサイドハーフで奮闘した高柳郁弥は、自身について「力不足。不甲斐なさと悔しさだけ」としつつ、こう語った。
「もう一歩の部分に、もっとこだわっていればという、後悔というか、もっとそういうところにこだわらないと、相手チームよりも上回らなければ勝つことはできないし、こういう結果になってしまうのだなと痛感しています」
今季の最終順位は決まった。J2残留のために自力でできることは、もうない。それでも、戦いは終わっていない。最終節は、大宮を愛するファン・サポーターがスタンドの大部分を占めるホームで、J1昇格を争う東京ヴェルディを迎え撃つ。
岡庭は「幸いなことに、ホームで上位のチームとできます」と歓迎。「どれだけ批判されても、自分たちも、プロとしてのあり方、生き様を見せていきたいです」と意気込む。
富山は「清水まで、これだけのサポーターが来てくれた。 最後まで応援してくれた。やっぱり最後のホームでは必ず勝って締めくくりたいです」、高柳は「チームに良い影響を与えられるような選手になっていかないといけないです。ラスト1試合ではありますけど、自分に求めていかなければいけないです」と気合を入れた。
辛かったシーズンの最後、強敵相手に意地を見たい。
取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
