夫を“育てるつもり”で家事にダメ出ししてたら…温厚なはずの夫がまさかの行動に

「もっとこうしてほしい、こうなってほしい」という理想を夫に抱くことはあるもの。しかし、その気持ちを押し付けようとするあまり、良好な夫婦関係にヒビが入ってしまっては本末転倒です。

 桜田波子さん(仮名・34歳)は、自分に激甘な夫・航さん(仮名・38歳)の好意に甘え、さらに理想的な夫になってほしいとの思いから、ダメ出しを連発。その結果、修復しがたい溝が夫婦間にできてしまいました。

◆自分にベタ惚れな年上男性とスピード婚!

 波子さんと航さんはマッチングアプリで出会い、3ヶ月という短い交際期間でスピード婚。その背景には、航さんの猛プッシュがありました。

「夫は会う前から、私にベタ惚れでしたね。写真を見た時、雷に打たれたような感覚になったと乙女チックなことを言っていて、『この人しかいないと思ったから結婚してほしい』と交際中、しつこく言われました」

 デートのたびに結婚話を持ち出されることに、波子さんはうんざり。そんなに言うならば、と結婚を決意すると、航さんは泣いて歓喜。結婚話は、とんとん拍子に進んでいきました。

 航さんの口癖は「なーちゃんは隣にいてくれればいい。嫌なことは、僕が全部するから」。その言葉通り、結婚後、航さんは波子さんに負担がかからないよう、家事をひとりでこなしてくれました。

「結婚を機に、私はそれまで勤めていた職場を退職。パートタイマーとして1日3時間ほど働くようになりました。夫のほうが勤務時間は長いのに毎日、料理や洗濯、掃除などしてくれたんです」

◆家庭的な夫の「不完全な家事」が気になってダメ出し

 しかし、育ってきた環境の違いもあり、波子さんは航さんのどこか雑な家事が気になるように。例えば、洗濯の畳み方。あまりきちんと畳んでくれない航さんの畳み方が癇に障ったため、自分がしている畳み方に合わせてもらおうとコーチしました。

「夫は『教えてくれてありがとう。なーちゃんみたいに上手く畳めなくてごめんね』と謝り、翌日から教えた畳み方をしてくれるようになりました」

 ところが、2〜3日経つと、元の畳み方に戻り、波子さんはイライラ。そこで、航さんに「変な畳み方するから、シワになっちゃったんだけど。本当に洗濯畳むの、下手だね」と文句を言いました。その言葉を聞き、航さんは「ごめんね。なかなか覚えられなくて……」と平謝り。

 しかし、夫の至らないところをひとつ見つけた波子さんは他の家事にも不完全なところはないかとチェックするように。料理中、航さんの後ろに立ち、「人参の切り方、そうじゃない」と指導したり、「煮込んでいる時に洗い物もしていくとスムーズに料理できるよ」とアドバイスしたりするようになりました。

「家事や料理を完璧にできるようになれば、自分がイライラする回数が減るし、友人にもっと自慢できる夫になると思ったので、育成してやろうという気持ちでした」

◆温厚な夫の堪忍袋の緒が切れて家事をひとりでやるハメに…

 そんな生活が2ヶ月ほど続いた、ある日。夫婦関係にヒビが入る出来事が起きてしまいました。

 その日、波子さんは夫が掃除したお風呂をチェック。排水溝に髪の毛が2〜3本残っているのが気になり、「完璧に綺麗にしてよ」と航さんに言いました。

 すると、航さんは今まで聞いたこともないような大声で「うるさいんだよ!」と激怒。波子さんがあっけに取られていると、航さんは続けて、「自分は何もしないくせに、いつもうるさいんだよ!やってもらってる分際で文句言うなよ。まずは、ありがとうって言うのが筋だろ。完璧にしろって言うけど、お前のルールに、なんで合わせないといけないんだよ!」と怒鳴り散らしました。