エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】

写真拡大

一発出れば同点の9回、マリナーズ側はトラウトへ執拗な内角攻め

■マリナーズ 5ー3 エンゼルス(日本時間26日・アナハイム)

 エンゼルスの主砲マイク・トラウト外野手が、あわや顔面直撃の速球に怒りを露わにした。25日(日本時間26日)に本拠地で行われたエンゼルス戦。2点ビハインドの9回の第5打席で、95マイル(約153キロ)が顔面付近に。避けていなければ大惨事を招いただけに、場内は騒然とした。

 9回1死一塁で打席に入った際、マリナーズ内野陣はマウンドに集まり、投手コーチと何やら話し合った。その直後、スワンソンの初球はトラウトの胸元に。さらに続く2球目は顔面付近を襲い、危機一髪でしゃがんで回避した。主砲はマウンドを睨みつけ、結局申告敬遠となった。

 トラウトは試合後「マウンドに集まった後にね。内角に投げられないなら、内角に投げるな。もし私に当てるなら、肋骨に当てろ。頭には当てるな」と激怒。一発が出れば同点だっただけに、相手バッテリーのあからさまな対応に納得がいかないようで「投手コーチが(マウンドに)行って、何を言ったかは知らないが、初球に内角高めに来た」と振り返っていた。

 エンゼルスは2連敗となり、マリナーズと入れ替わりでア・リーグ西地区4位に転落。同地区のライバル球団とは26日(同27日)までの3連戦。最後の最後で遺恨を残す形となった。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)