お金を働かせないなんてもったいない!資産運用を始めるためのマインドセット - 土屋礼央

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※この記事は2022年02月10日にBLOGOSで公開されたものです

最近こんな記事をよく目にします。

厚切りジェイソン、いつの間にか“FIRE”を達成していた「私ほどケチな人を知りません」
https://nikkan-spa.jp/1798673

近年、資産運用に興味を持つ人が増えています。

こういう記事が増えてきているのも資産運用が注目されている証拠です。

コロナ禍も相まって、このまま同じように働いていても収入増が見込めないのならば自分で増やすしかない。そう思う人が増えるのは当然ではないでしょうか。

お金が生み出す「心のゆとり」

人生、お金はあった方が良いと思います。

でも僕はお金がなくったって良いとも思います。

大事なのは、心のゆとり。

生きていく中で、心にゆとりがある状態こそが素敵な人生だなと。

心のゆとりを保つための手段の一つとして、お金が存在すると考えます。

だから、お金がなくったって心にゆとりがあれば良いと思うのです。

でもお金があったら、心にゆとりが持ちやすくないですか?

心のゆとりを保つためのお金との付き合い方をご紹介したいと思います。

RAG FAIRがデビューしたての20代前半、いきなり小さなヒット曲を生み出し、身分不相応な金額が僕の口座に舞い込んできました。

これはあぶく銭だ、使ってはいかんー! と、右も左もわからないままとりあえず個人向け国債を買い、そのまま満期を迎えたお金を浪費に回す事なく、全てを様々な投資に回しました。

その結果、ささやかな運用益と株主優待券をもらって、とても楽しく暮らしております。

今回はそんな超保守的安全志向のRAG FAIRメンバー土屋礼央が自分の体験談を元に、みんな投資しようよ! という記事をお送りします。

正直こういうたぐいの記事はダイエット本と同じで、中身で伝えたい事は同じ。違うのは表現方法だけです。

どの記事が自分の心に一番刺さるかだと思いますので、その候補の一つとしてこの記事を目にしていただけたらと思います。

どうやったら効率的に利益を上げられるか、みたいなちゃんとした話はぜひ、他の記事をご覧ください…。

投資の肝はリスクコントロール

まずは投資に対する心構えについてです。

投資とは、利益を見込んで自己資金を投じる事。もちろんリスクも存在します。

「やだー、リスク怖いー」

まずはそこだと思いますが、あなたも働きに出かける時に交通機関を使いますよね? そこで事故に遭うかも知れないというリスクが存在します。

「リモートワークでは?」

パソコンが火を噴き、家ごと燃えてしまうというリスクがあるかも知れません。

結局、人生はどのリスクを選択するかです。

リスクの無い人生を誰も歩んでいません。

投資にもリスクの高い低いがあります。

どのリスクを選ぶかの違いで、通常の仕事→リスクなし、投資→リスクあり、という考え方を見直す所から始めてください。

今日を生きるという事はリスクです。そしてそのリスクをクリアした時に喜びが生まれる。人生はそういう事の繰り返し。

ぜひあなたにあったバランスの良い、心にゆとりが生まれるリスクを見つけてください。

お金をニートにしておくな

「お金は超優秀な家族の一員。ニートのままで良いの?」

僕はよく物を擬人化します。その方が物を大切に使うようになるからです。

ではお金を擬人化してみましょう。

お金君は、何にでも化ける事が出来ます。もちろん、買い物をすれば食べ物や道具に変わります。

それと同時に、働いてくれるのもお金君なのです。

資金を元手に利益を得る。その資金を提供した人に利益の分配がある。

株式会社ですね。

という事は、お金君をその会社に投資すれば、利益が入ってくる。

自身が会社に勤めたら給料が入ってくる。これと一緒です。

お金は働けるんです。自分と同じです!

しかも一つの文句言わず、分け隔てなく額面通り働きます。為替を介せば外国語の仕事場もへっちゃら。日本語オンリーの僕とは大違い。なんて優秀な働き手でしょうか! 自分より扱いやすいかも!

投資の話をすると、「それって儲かるの?」と聞いてくる人がいますが、それは会社の採用面接で「この仕事、儲かりますか?」と面接官に質問するのと同じです。

愛する家族の一員、お金君にどこで働いてお給料をもらえるようにするのか? という事を考えて実行するのが投資です。そう思えれば投資先への愛情も湧きますし、とても建設的です。

そしてあまり給料が良くないな、こんな会社で働かせたくないなと思ったら辞めさせれば良いのです。辞めた時に金額が減っている事もありますが、経験を積んでちゃんと帰ってきます。

さぁ、まとまったお金君に働きにいってもらいましょう。

「俺、100万円!働きにいってくるぜ!」

一年後…。

A「お待たせ、はいお給料10円! いつでも使って良いよー! あ、でも使う時、手数料100円とか取る時あるからよろしく!」

B「お待たせ! はいお給料5万円! あ、でもこれ使わないで、105万円で一緒に電車で働きに出かけてきます! 電車で事故ったらゴメン!」

Aが徒歩で移動している銀行普通預金100万円君で、Bが電車で移動している年利5%の複利運用君です。擬人化するとこういう事でしょうか。

「危ないから家でゴロゴロしてて! あなたが家にいないと心配なの。じっとしてて!」

これが擬人化したタンス貯金です。ニートですね。ニートが悪いと言いません。あなたが、お金という家族を何に例えるかです。もちろん、最も収入の良い投資は自身が働く事な人が大半です。

でも一人で働くだけのお金で家族が暮らしていくのは限界があります。

共働きでも大変です。

出来る限り多くの家族に働いてもらった方がお金の巡りは良くなる。

お金君をニートにしておくなんてもったいない。

ぜひお金にも働いてもらいましょう。

何度でも言います。お金君は本当に優秀です。世界中で通用します。額面通り信頼して構いません。

なんでも擬人化すると、わかりやすいかも知れませんね。

ちなみにお金君を100万円にしたのは例えとしてわかりやすかったからです。

「やっぱ100万円ぐらいはないと厳しいのね…」というわけではありません。

子どもと同じです。1万円の時から働きに出させた経験は100万円になった時に大きく違いが生まれます。毎月1万円ずつで構いません、働きにいかせましょう。

お金との関係は「ワンナイトラブ」ではいけない

「わたし、その場しのぎでも構わない! 人の温もりが欲しいの! これって恋愛体質?」

この恋愛価値観をあなたはどう思いますか?

僕はこれでは長い付き合いになる良きパートナーが見つかるとは思えません。

お金も同じです。

お金を恋愛と例えると、あるとすぐに使っちゃう人はワンナイトラブを繰り返しているのと同じです。

そのお金、本当に使う必要のあるお金ですか?

「お金は使うためにあるのではなくお金は最終手段である」

お金は使うためにあるという考えもありますが、人間には知恵があります。

お金は自分のアイディアがなくなった時の最終手段で使うもの。

お得が好きな人をケチと言う人がいますが、それはケチなんじゃありません、最終手段なんです。

そう捉えてみるのはいかがでしょうか。

DIYで棚は作れるかも知れない。自分で洗車は出来るかも知れない。珈琲は自分で淹れられるかも知れない。

自分の欲求に対して、まずお金で解決するのではなく、アイディアで問題を解決しようとしてみる。

良いアイディアが浮かばず、最終的にお金のかかるサービスでその欲求を満たした場合でも、その喜びや感動はいきなりお金で解決した時の数倍感じられると思います。

もちろんお金で時間を買う事も出来るので、いきなりお金を使うのが必ずしも良くないとは思いません。

でもアイディアを練る前にお金で解決するのはもったいないという事です。

苦労する事も、その経験によって積み重なる徳は絶対にあるはずです。

無駄なお金はなるべく使わず、必要と思った時にちゃんと使う。使える状態にある。

これが心のゆとりにつながると思います。

お金君は言いました「父ちゃんー。おいらをそんな事で使うのかい? それは父ちゃんでも出来るよ。おいらはおいらにしか出来ない場所で働かせてくれよ! 大きくなって帰ってくるからさー!」

そう聞こえてきたら儲けものです。お金君の声に気づいてあげましょう。

心のゆとりがなくなるほどのリスクは取らない

「ダイエットって、体重計に乗る所から始まるよねー! まずは自分を把握しなきゃ!」

お金も同じだったりします。まずは自分の支出と収入の記録をチェックする所から始めましょう。

急なダイエットはリバウンドも早いですよね。

お金との付き合いも一緒です。長く続けられる方法を選びましょう。

僕も一時期調子に乗って結構な額を投資に回していましたが、(アベノミクス時代)持ち株の株価乱高下に心が落ち着きませんでした。

結果、プラスの事が大半だったのですが「あ、俺って投資でこのレベルで儲けるの向いてないな」と思い、一桁投資額を下げました。

自分の心の限界点は把握した方が良いと思います。あくまでも心のゆとりのためのお金ですから。

お金はコップからこぼれた分だけ使う

他にも、

「お金はコップからこぼれた分だけ使いなさい」

という言葉があります。

これは土屋家の教えでもあり、両親も尊敬する方にそう教わったと聞きました。

コップの水は飲んだら無くなっちゃうけど、こぼれた分だけを飲めば、絶対になくならない。

僕もお金はそういう考え方で利用しています。

僕自身が固定給の生活をした事がないからより感じやすい気もしますが、蓄えなんていつなくなってもおかしくありません。

この危機感、リスク管理によって、自分自身とお金との付き合い方を良くしていけた気がします。

お金は家族。そう思えれば、もっと向き合えると思います。

お金は声を発しません。その上すぐに他人のものにもなってしまう冷たい奴らです。

でも本当にあなたのために頑張ってくれる優秀な家族です。

ぜひ、お子さんやパートナーと向き合うように、お金君を愛してみてください。

ではでは土屋礼央でした。

著者プロフィール


土屋礼央(つちや れお)
1976年生まれ、東京都国分寺市出身。RAG FAIRとして2001年にメジャーデビュー。 2011年よりソロプロジェクト「TTRE」をスタート。FM NACK5「カメレオンパーティー」TBSラジオ「たまむすび(木曜パートナー)」NHKラジオ第一「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」などに出演中。主な著書に「ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。」「FC東京のために200兆円で味スタを満員にしてみた」「なんだ礼央化―ダ・ヴィンチ版」など。

・Twitter - 土屋礼央 @reo_tsuchiya