中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日本の福祉は非常に素晴らしい」と主張するスレッドが立てられ、中国人ユーザーたちが意見を寄せている。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 日本は福祉の充実を図り、福祉先進国と言われる北欧などを参考に改革を進めてきたが、日本の福祉は中国人の目にはどう映っているのだろうか。中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日本の福祉は非常に素晴らしい」と主張するスレッドが立てられ、中国人ユーザーたちが意見を寄せている。

 スレッドに寄せられた意見を見ると、優れた日本の福祉制度の例として「医療費の3割負担」や、「年金制度」、「法律により労働環境が守られている」こと、「出産・子育て支援が手厚い」ことなど、多くの例が挙げられていた。特に収入の少ない世帯や障がい者に優しいことを指摘する人が多く、誰もが平等で尊厳を持って生きられるという意味で「共産主義のような国」、「中国がピラミッド式の社会主義だとすると、日本はひし形の社会主義」との指摘もあった。

 日本の福祉制度が充実している理由としては、「科学技術が発展していて、企業の利益が多く、海外に資産を多く持っている」と、豊かな国だからできるとの意見があった。豊かな先進国が福祉で進んでいるのは当然だとして、1人当たりのGDPが1万ドルの中国とは比べられないと言う人もいた。

 しかし、「日本の福祉が良い」というスレ主の見方に異議を唱える人もいて、日本人も入院すると経済的に苦しくなる、個人でも保険に入っている、70歳を超えた高齢者も働いているなどの理由で、「中国よりも良いのは確かだが、世界一というわけではない」との意見も少なくなかった。福祉の財源について「羊毛出在羊身上」、つまり国民から徴収した税金でまかなっているとの指摘もあった。そのため高所得者には世知辛い社会になっているという人もいた。

 中国も「共同富裕」を掲げ、貧富の格差を是正して社会全体を豊かにしようとしており、日本は中国にとってある意味良いお手本となっている。しかし富裕層への圧力は強く、このままいけば、中国は日本以上に富裕層にとって世知辛い社会になるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)