日本の公立学校で行われている「教師交替制」を、中国に導入すべきか=中国メディア
記事は、近頃一部の中国メディアが日本の小中学校、高校で実施されている、教員が一つの学校に数年勤務したら別の学校に異動する交替制度を頻繁に紹介し、中国にも導入すべきだと論じていると伝える一方で、「その際に、中国の国情にまで言及するケースは少ない」と指摘。国外の各種経験を論う際には自国の国情について考えることが不可欠であるとし、日本と中国とでは人口、国土、文化、経済などあらゆる分野で大きな差が存在することを念頭に置くべきだとした。
また、日本や米国などの先進国の取り組みが、発展途上国の社会が発展すべき方向や、今後直面しうる困難を知る上で大きなメリットになるとの考えについても「間違いではない」としつつ、国情によって差異が生じると説明。中国人と日本人の性格を比較した場合に、日本人のやり方が中国人の間でうまくいくとは限らないとし、国民性の違いが多くの方面において「日本に学ぶ」上での障害になっているとの考えを示した。
その上で、中国で教師を一定期間で異動させる日本の制度を導入することは「その場しのぎ」であり、長期的な視点に立ったものではないとした。その理由について、教師交替制の導入を提唱している根本的な原因が「優秀な教師の不足」にあり、少子高齢化で人材資源の不足が問題となっている日本とは異なり、膨大な人口を抱える中国は「優秀な教師」になるリソースに事欠かないため、交替制によって優秀な教師を頻繁に移動させるよりも、職業教育の強化によって優秀な教師の絶対数を増やすことが中国の国情に合致しているからだと説明している。
記事は、日本の教師交替制から参考にできるのは、この制度によってどんな問題が生じうるかという点であり、この制度のメリットをしきりにアピールするよりも価値を持つとした。そして、広い国土と膨大な人口を持ち、複雑な国情を持つ中国においてやらなければいけないことは「改革の中で直面しうる問題を事前に察知すること」なのだと結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
