中国メディアは、「北京無印良品」が再び日本の「無印良品」、すなわち良品計画を相手取って訴訟を起こしたと報じた。「パクリ」が元祖を訴えるという状況に、中国のネットユーザーも困惑の色を隠せないようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国新聞網は26日、「北京無印良品」が再び日本の「無印良品」、すなわち良品計画を相手取って訴訟を起こしたと報じた。「パクリ」が元祖を訴えるという状況に、中国のネットユーザーも困惑の色を隠せないようだ。

 中国新聞網の動画ニュースが26日、「日本の良品計画が発表した声明は商業的な冒涜および不当競争に当たる」として、「無印良品」のブランドを持つ北京綿田紡績品有限公司が再び日本の無印良品を相手取って訴訟を起こし、北京市朝陽区人民法院が25日にオンラインで審理を行ったと伝えた。

 北京綿田紡績品は以前、自身が商標権を持つ「無印良品」のブランドを使い、日本の良品計画中国でシーツやまくらカバーなどを販売しており、権利が侵害されたとして訴訟を起こし、2017年の1審判決で勝訴。良品計画は控訴したが、19年の2審判決でも北京綿田紡績品が勝訴し、良品計画が賠償金を支払った。

 報道によれば、北京綿田紡績品は、良品計画が19年12月に発表した権利侵害の影響排除に関する声明中の「一部商品カテゴリーにおいて『無印良品』の商標を他社に奪い取られた」という表現が、商業上で北京綿田紡績品を冒涜するものであると認識し、再度訴訟を起こした理由の一つとしているという。

 この件について、中国のネットユーザーのほとんどが「パクった側が元祖を訴えるって、どれだけ面の皮が厚いのか」「もはや究極のギャグにしか思えない」「この件に関しては、わが国のパクリブランドの不買運動をしたい」「オリジナルのブランドを持てないのか」「これでまた中国無印良品が勝訴したら、中国の財産権法は不十分だし、商業界にとって大きな恥になる」など、「日本の無印良品」の正統性を認識し、支持する声を寄せている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)