花嫁の後ろでは救急隊の治療を受ける男性の姿が(画像は『Marion County Sheriff’s Office 2021年3月30日付Facebook「MCSO WEDDING PARTY TO THE RESCUE」』のスクリーンショット)

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結婚式を迎えた警察官夫婦は、同僚や友人に囲まれ和やかに式を執り行っていた。ところが式場近くで男性が車に轢かれるという交通事故が発生してしまい、現場の混乱を避けるために花嫁をはじめ式に出席していた警察官たちが一時的に現場を仕切ることとなった。ウエディングドレスのまま交通整理を行う花嫁の写真がSNSに投稿されると、式中にもかかわらず行動に移した花嫁たちに称賛の声があがっている。『Fox News』などが伝えた。

米フロリダ州マリオン郡オカラ市で昨年12月、テイラー・ラファティさん(Taylor Rafferty)と夫のクリス・ラファティさん(Chris Rafferty)が結婚式を挙げた。お互いに同郡の警察官として働いている2人の結婚式には、同僚の警察官も多数出席していた。

ところがテイラーさんとクリスさんが記念写真を撮っていた際、1人の男性が車に轢かれるという交通事故が発生した。現場を目撃した2人は、躊躇することなく男性の救護と現場の混乱を避けるために交通整理を始めたのだ。警察官として市民のために尽くすという2人の気持ちは、非番かつ結婚式の時ですら失われなかった。

当時の様子を捉えた写真には、真っ白なウエディングドレスの裾を自分で持ち上げ、交通整理を行うテイラーさんの姿が写っている。その後ろでは式に出席していた同僚たちが轢かれた男性の救護にあたっており、通報を受け到着した救急隊も取り囲んでいた。

3月30日に同郡の警察が今回の出来事についてFacebookに投稿しているが、そこには次のように綴られていた。

「警察官としてのキャリアを選んだ場合、本当の休みなど存在しません。残念ながら事件や事故に休みはなく、どんな時にも発生するのです。私たちの職員は結婚式の時にそのタイミングが重なってしまい、普通の結婚式とは程遠いものになってしまいました。」

「テイラーとクリスが結婚式で写真撮影を行っていた目の前で交通事故が発生し、1人の男性が負傷しました。出席していた同僚たちが男性の救護にあたり、花嫁のテイラーは交通整理を行いました。幸いにも男性のケガは深刻なものではなく、男性が病院に運ばれると2人の結婚式は再開されました。」

「新郎新婦の2人と、参加していた同僚たちが迷うことなく行動を起こしたことに最大の敬意を表し、地域に貢献してくれたことに感謝します。」

いつ何時も警察官としての責務を果たそうとするテイラーさんたちの行為には、ユーザーから「素晴らしい。いつまでもお幸せに!」「多くの人に称賛された素敵な結婚式になったね」「尊敬に値する行動だよ」と称える声が相次いだ。

画像は『Marion County Sheriff’s Office 2021年3月30日付Facebook「MCSO WEDDING PARTY TO THE RESCUE」』『9Honey 2021年3月31日付「Bride and groom pause their wedding photo shoot to help man hit by car」(iStock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)