お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、昨年11月21日に日本テレビの水卜麻美アナウンサーと行ったトークライブ『若林正恭水卜麻美の犬も食わない話』(東京・恵比寿 ザ・ガーデンルーム)で、休日にしたいことについて独特の持論を展開した。

オードリーの若林正恭(左)と水卜麻美アナウンサー


2人がしゃべりたいことをテーマに展開していくこのライブで、若林が用意した話題は「休みの日にしたいことがようやく見つかった」。「40代前半くらいで、子供や家族のいない人が出かけるところ本当にない。ラウンドワンとか行けないし、秋葉原のメイド喫茶とかにハマりたい」と悩みを打ち明けた。

そんな中、若林が光明を見出したのが、衝撃的なものだった。「最近何してる時が楽しいかなと思って、公園とかテレビ局とかトイレがあるじゃん。で、手を洗うところがビチャビチャに汚れてたりするのを…」と言いかけたところで、水卜アナが「いやいやいやちょっと待って!」と慌てて止めた。

会場の全員が心の準備を整えたところで、再び若林は「ビチャビチャな洗面所を、自分の持ってる『たりないふたり』(※南海キャンディーズ・山里亮太との番組・ライブ)のタオルできれいにするのが、なんか一番楽しい(笑)」と告白。会場から「ひぇー!」と悲鳴が上がり、水卜アナも「めちゃくちゃ怖い!」と目を丸くする。



そんなリアクションに、若林は動じることなく次々に持論を展開。

「ある有名な人が『洗面台をきれいにしてます』ってテレビで言ってたんだけど、テレビで言ったら意味ないだろうって思ったの。きれいにしてるのが楽しくて、ゴミとか落ちてるのを拾うのが、結構(楽しいことの)上位に来るなあと思って。車で運転してるときも(合流車を)入れてあげて、その車がすぐ行っちゃってもいいの。入れてあげたことを誰も知らないことが楽しいの」

「ラグビーのワールドカップを見に行ったら、ボランティアの方が『ナイスゲームでした!』って言いながらハイタッチしてくれたりめちゃくちゃ仕事してて、『休みの日にやりてぇな…』って(笑)。それは良いことじゃないの。俺にとってはテロに近いの」と、人知れず社会貢献することに、幸せが見出せることを力説した。

さらに、こじらせた若林は「休みの日に婚活パーティーのプロデュースをしたい。あと司会も。お金はいらない。他に行くとこないんだもん」とも。「人生としてやりたいことになってきてるんだよね。NPOとか作って。会社にすると直の仕事になるから」「俺のイベントで結婚した夫婦が、スーパーで買い物してる姿を見かけたら、『それでいいんだよ…』って言う」と具体的な構想を語ると、水卜アナも「すごくいいと思います! 応援します!」と賛同した。



そのほか、若林は「この年になって思うのは、やっぱりね、恋愛ってね、したほうがいい」と、しみじみ語る場面も。「中学生、高校生、大学生、社会人、20代前半・後半って恋愛を都度都度やってこないと、ドラゴンクエストで、レベル3で中ボスとかと戦うことになる。それがメディアに出て…。失恋して恥かいてダサくしてこないと、35(歳)で個室の居酒屋探せないぜ…」と、観客たちに教訓を伝えていた。

『犬も食わない』は、現代社会にはびこる“犬も食わないケンカ”を対照的な2人のキャラクターによるコントで描き、若林と水卜アナがTwitterの視聴者を巻き込んで応援するという番組。18年10月から12月まで10回限定で放送され、19年3月にも単発で放送された。このライブの模様はきょう24日から3月20日まで、毎週金曜19時にYouTube「犬も食わないチャンネル」で配信される。