CMに明石家さんま起用 新「POCKETALK(ポケトーク)」! 国内だけでなく世界を目指す

「POCKETALK(ポケトーク)」は、クラウドによる翻訳機能を採用し、まるで通訳機のように文字と音声で多言語の翻訳ができる。ソースネクストが昨年12月に発売した。
オランダの企業と共同開発をしたという「POCKETALK」は、
・音声認識の高さや翻訳精度の高さ
・60言語以上に対応
などの理由から瞬く間に人気製品になっていった。
一方で、操作性やアジアの国の翻訳精度は、まだあまり高くない。
ユーザ―からもそうした指摘が寄せられていたという。
そんな「POCKETALK」の新製品「POCKETALK(ポケトーク)W」が7月26日にお披露目された。
「POCKETALK(ポケトーク)W」は、ソースネクストが“次世代モデル”と銘打ち9月7日(金)に発売する。
■大幅に改善された新型「POCKETALK」

新型POCKETALKの「POCKETALK W」。左からゴールド、ホワイト、ブラック
発表会で登壇したソースネクスト代表取締役社長 松田憲幸氏は、「POCKETALK W」について、自社開発した製品であることをアピールした上で、多くの改善点について解説した。

ソースネクスト 代表取締役社長 松田憲幸氏

前モデルからの改善点

前モデルからの改善点
ユーザからの要望に応えて改善されたポイントは、
・ディスプレイの大型化
・タッチスクリーンと物理ボタンによる簡単操作
・1.5W×2個のスピーカーでより聞き取りやすく
・eSIM搭載で設定不要
・音声による言語設定の変更が可能に
・国や地域のアクセントにも対応
・アジア言語の翻訳精度の向上
などなど、操作性や利便性を大きく向上している。
なお、発表時点での対応言語数は74言語と、前モデルの63言語よりさらに増えている。
多くの改善が施されているが、価格は前モデルと同等に据え置かれた。
・POCKETALK W本体…24,880円(税別)
・POCKETALK W本体+グルーバル通信(2年)付き…29,880円(税別)
■CMに明石家さんまを起用!プロモーションにも注力
松田氏は、昨年12月に発売した初代「POCKETALK」の反響の大きさにも触れた。初代「POCKETALK」は、発表から11日間で初回生産分が予約完売していたという。
また、初代「POCKETALK」を急速に拡販する上で大きな要因になったのは、
・全国の量販店に翻訳機のコーナーを新設したこと
・同社既存製品の登録ユーザ数が1600万人いたこと
・ライセンス製品導入企業数が1万社以上あったこと
をあげた。
こうした理由から、TVCMなどを展開していないにも関わらず、人気に火が付いたという。

初代「POCKETALK」の影響は同社の時価総額にもあらわれた
さらに松田氏は、同社の時価総額が「POCKETALK」発表前からおよそ3.3倍の585億円になったことにも触れた。
そして今回の「POCKETALK W」においては、前機種とは異なりプロモーションにも注力していくことを表明した。
TVCMも展開し、お笑いタレントの明石家さんまを起用することも明かした。
CMと同時に明石家さんまをイメージキャラクターにした販促ツールも用意する。
発表会場では、明石家さんま本人からのビデオメッセージが流れた後、新CMもお披露目された。
その後、ゲストとして、
・プロフィギュアスケーターの安藤美姫
・明石家さんまなどのものまねで有名な芸人 原口あきまさ
二人が登壇し、「POCKETALK W」を使ったデモンストレーションやトークで会場を盛り上げた。

店頭用販促ツール

ゲストとして登壇した安藤美姫と原口あきまさは「POCKETALK W」での会話を披露
■グローバルなメーカーへ
松田氏は、初代「POCKETALK」の高評価と不満点、人気の高さを踏まえて、機能だけでなくプロモーション面も改善した「POCKETALK W」で海外展開を示唆し、同社が「グローバルなメーカー」を目指すことも表明した。
「通訳機が当たり前の世界へ」
「言葉の壁をなくす」
同社は、これらを使命としていくと述べた。
撮影・執筆:2106bpm