国内第4位の航空機メーカーが、不動産業に変わるまで
さらにユニークな取り組みとして注目されるのは、伝統文化を取り入れた地域貢献活動だ。37年ぶりに立川での開催となった「平成28年夏巡業 大相撲立川立飛場所」では、敷地内屋外に土俵を設え誘致した。続いて2018年8月には、アリーナ立川立飛において「夏巡業 大相撲立川立飛場所」を開催する。また、立飛みどり地区を会場とした、立川立飛流鏑馬(やぶさめ)では、保有地に約300メートルの馬場を設け、馬を走らせながら矢を射る勇壮な姿を披露し、鎌倉時代から伝わる伝統文化を現代の街中によみがえらせた。ほかにも、多摩モノレール立飛駅前には海岸の砂浜を模した人工の砂浜「TACHIHI BEACH」を開設し、2017年に運営を開始。ビーチサッカーやビーチバレー、バーベキューといったスポーツとレジャー施設を兼ね備え、夏のみならず年間を通して利用でき、若者を取り込める交流拠点として、地域のにぎわいを創出している。
軍需産業によって発展してきた立飛の歴史。終戦直後は自由な企業活動が制限されてきたが、現在は非上場企業としてスピード感ある経営を目指し、民間企業でありながら地域貢献に重きを置いた不動産開発に力を入れる。「今後も立川の街を魅力的にして価値を高めていきたい」と語る村山社長。地域の発展のその先に、自社の成長も実現するという唯一無二の企業価値を次代につなぐ構えだ。
【企業情報】
▽所在地=東京都立川市栄町六丁目1番地▽代表取締役社長=村山正道氏▽創業=1924年▽売上高=99億4300万円(2017年3月期)
