台風18号から変わった低気圧の影響で、栃木県・茨城県では記録的な大雨となっている。2015年9月10日、気象庁は両県に特別警報を発表し、警戒を呼びかけ。土砂崩れなども発生、河川の氾濫も発生し、ケガをする人や取り残される人が出るなど、近年まれにみる気象災害となった。堤防が決壊した常総市では鬼怒川の水が住宅街を埋め尽くし、懸命の救助活動が。被災した地域の皆さまにお見舞いを申し上げるとともに、被害が少しでも小さくなることを祈らずにはいられない。

「鯉が泳いでる!」

ツイッターなどでは、その被害の大きさを物語る写真なども相次いで投稿され、人々を驚かせている。

普段の栃木駅前。ツイートの写真と比較すると、牛丼店やコンビニなどの周囲が冠水しているのが見て取れる(持続可能な地域交通を考える会 (SLTc)さん撮影、Flickrより)

一方でこんな大災害の中でも、地元の人々のたくましさを感じさせるツイートも複数あった。

たとえば次のような写真付きのツイートが、9月9日深夜に投稿され、話題となっている。

大きな鯉が道路にあふれた水の中を泳いでいる。投稿者は思わず笑うしかなかったようだ。これに対して、リツイートは1万を超え、多くのコメントが寄せられている。

記録的大雨、川の氾濫という大変な状況ではあるが、少しでも楽しんでやろうということなのだろうか......。

もう海無し県なんて言わせない!

一方、10日未明、こんなツイートもあった。

写真は、まさに氾濫しそうな川の様子だ。宇都宮駅周辺で撮影したものだという。だがそこについたコメントは、栃木県を「もう海無し県なんて言わせない!」。

絶対に真似をしないでください

またツイートはほとんど消されてしまったが、中には、「プール開き」などと称して濁流の中で泳ぐ若者たちまで。言うまでもないが、氾濫した河川などに近づくことは極めて危険である。絶対に真似をしてはいけない。とはいえ、大災害に負けない人々のたくましさには、頭が下がるばかりである。