仏教対話AI「AIブッダ 禅」、AIチャットボットとして世界初のスピリチュアルバイパッシング自動検出機能を実装。臨床心理学の尺度SBS-13の概念構造をAIに応用。

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【画像 https://www.dreamnews.jp/press/345110/images/bodyimage1】

臨床心理学の尺度SBS-13の概念構造をAIに応用。心理的苦痛をスピリチュアルな概念で回避する兆候をリアルタイムで検出し、安易な「悟り」的回答を抑制。

VeritasChain株式会社(代表:上村十勝)は、仏教経典10,000偈句以上のデータベースを活用したAI対話サービス「AIブッダ 禅」(LINE Bot / iOSアプリ)において、AIチャットボットとして世界初となるスピリチュアルバイパッシング自動検出機能を実装し、本日より運用を開始いたしました。

本機能は、臨床心理学者John Welwood(1984年)が提唱し、Fox, Cashwell & Picciotto(2017年)がSpiritual Bypass Scale-13(SBS-13)として定量化した概念を、AIチャットボットのリスク検出に世界で初めて応用したものです。

当社が実施したグローバル調査の結果、学術データベース(Google Scholar、PubMed、arXiv、ACM Digital Library)、コードリポジトリ(GitHub)、特許データベース(Google Patents)、商用製品(Product Hunt)、宗教AIチャットボット8種、メンタルヘルスAI 7種、マインドフルネスアプリ5種のいずれにおいても、AIによるスピリチュアルバイパッシング自動検出の実装は確認されませんでした。


?? スピリチュアルバイパッシングとは何か

スピリチュアルバイパッシングは、臨床心理学者であり仏教の教師でもあったJohn Welwoodが1984年に提唱した概念です。未解決の感情的問題や心理的な傷を直視する代わりに、スピリチュアルな思想や実践を用いて回避する心理的傾向を指します。

具体的には、「この苦しみは前世の業だから仕方ない」「執着を捨てれば楽になれる」「すべては空なのだから悩むことはない」といった形で、本来向き合うべき感情の痛みをスピリチュアルな概念で覆い隠してしまう行動パターンです。

この概念は2017年、Fox, Cashwell & PicciottoによってSpiritual Bypass Scale-13(SBS-13)として初めて心理測定学的に定量化されました。SBS-13は「心理的回避」(9項目)と「スピリチュアル化」(4項目)の2つの下位尺度から構成され、661名のコミュニティサンプルで開発・検証されています(Spirituality in Clinical Practice, 4(4), 274-287)。

その後、ブラジル版適応(Picciotto et al., 2018)やスペイン・ホンジュラス間の異文化比較研究(Frontiers in Psychology, 2021)が実施されるなど、国際的に妥当性が認められた尺度です。


?? なぜ宗教AIチャットボットにこの検出が必要なのか

宗教AIチャットボットは、その性質上、スピリチュアルバイパッシングの促進者になりやすいという構造的リスクを抱えています。

第一に、真の治療的関与を伴わずに即座にスピリチュアルな慰めを提供できてしまうことです。人間のセラピストや僧侶であれば、相談者の心理的苦痛の深さを見極めた上で助言を選びますが、AIは苦痛シグナルとスピリチュアル回避パターンを区別する仕組みがなければ、表面的な「教え」で感情を覆い隠すことに加担しかねません。

第二に、AIの「シカファンシー問題」(過度の迎合)です。ユーザーが「執着を捨てたいです」と言えば、AIは通常、その方向で応答を生成します。しかし「執着を捨てたい」という言葉の背後に、うつ病、トラウマ、対人関係の深刻な問題が潜んでいる場合、スピリチュアルな概念での回答はむしろ有害です。

第三に、ライセンス委員会や倫理委員会のない無限にスケーラブルなスピリチュアル指導が可能になることです。人間の僧侶は一対一の関係性の中で相談者を観察できますが、AIは同時に何千人にも同じパターンの「指導」を提供できてしまいます。