2020年の夏季五輪開催地に東京が決定したことに対する、中国国内の反応はさまざまだ。同国内のネット掲示板やミニブログを覗いてみると、徹夜しないで済むといった歓迎のコメントもあれば、歴史問題や放射能汚染問題を持ち出しての批判的意見も見られた。(イメージ写真提供:123RF)

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 2020年の夏季五輪開催地に東京が決定したことに対する、中国国内の反応はさまざまだ。同国内のネット掲示板やミニブログを覗いてみると、徹夜しないで済むといった歓迎のコメントもあれば、歴史問題や放射能汚染問題を持ち出しての批判的意見も見られた。

 中には、こんな意見もあったので紹介したい。「民族的な恩情や恨みはあるが、スポーツに国境はない。けれど、考えてみてほしい。中国の国家や国旗が日本で頻繁に演奏され、掲げられるというのは実に心地よいことではないか」というものだ。

 これは、同国の体操選手・厳明勇さんが自身の新浪微博(ウェイボー、中国版ツイッター)アカウント上に8日、書き込んだ「つぶやき」だ。

 12年のロンドン大会の金メダル獲得数をそのまま用いれば、20年夏、東京で38回中国国歌が流れ、87回中国国旗が掲げられることになる。日本でこれほどの国家演奏、国旗掲揚が行われるのは初めてだろう(中華人民共和国は1964年の東京五輪には参加していない)。

 スポーツ選手としては「微妙」な発言と思えるが、中国国内のネットユーザーの多くは厳さんと同じような感情を抱いたであろうことは想像に難くない。しかし、「つぶやき」に対するコメントを見ると、必ずしも賛同的な意見ばかりでなく、考え方が「狭隘(きょうあい)」だといった批判的な声も少なからずあった。それでは魯迅の描いた「阿Q」と同じだろう、というコメントもあった。

 7年後、中国は果たしてどれだけの金メダルと獲得することができるだろうか。日本で流れる中国国歌を、選手やネットユーザーはどのような気持ちで聞くのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)