韓国の消費者が、日本のオンラインショッピングに夢中になっている。昨年末から進む円安の影響で、同じ製品を購入するのであれば、韓国や米国よりも日本で購入した方が配送料を考慮してもずっとお得に買い物ができるからだ。

韓国電子専門日刊紙「ETNews」によると、個人輸入代行業者の「maltail」は、2013年1月の日本配送代行利用件数が、昨年の月平均よりも70%以上アップすると予想する。同社の関係者は、「昨年6月に100円あたり最高1500ウォンだった為替レートが、最近は100円あたり1180ウォン台まで大幅に下落した」とし、円安による価格メリットが高いことから利用件数は増加する一方だと説明した。

例えば、アップルの「iPad mini Wi-fiモデル32GB」の場合、韓国では54万ウォン(約4万4800円)だが、日本では3万6800円。その差は8000円と大きい。最近はドルに対しても円安が進んでいるため、米国製品も日本で購入した方が安く手に入るという。

アマゾンの「Kindle Paperwhite」も同じだ。米国では139ドルで販売されているためウォンに換算すると約14万8000ウォンになるが、日本のアマゾンなら7980円(約9万5760ウォン)とかなりお得に買うことができる。

韓国では昨年末、多くの韓国消費者がクリスマスセールをする米国のオンラインショッピングに殺到した。そのため、配送代行業者の配送量が激増し、最大で1週間近く処理が遅れるという出来事があった。米国のギャップはセールを前に韓国からのアクセスを遮断していたのだが、それも韓国消費者によるアクセス集中を避けるためだったといわれている。

今後も円安が進めば、日本のショッピングモールには韓国の消費者たちがさらに押し寄せてきそうだ。

参照:ETNews
参照:maltail

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。