ホワイトハウス公式Xより

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アメリカのトランプ大統領が、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行った。トランプ氏は、レバノンへの攻撃を計画していたイスラエル、イスラエルへの攻撃を計画していたイスラム教シーア派組織のヒズボラの双方を止めたと主張。実際、1日時点で双方は戦闘行為を行っていないものと思われる。

トランプ氏が和平に向けた仲介を行ったような動きだが、米新興メディアのアクシオスは、トランプ氏がネタニヤフ氏に対して激怒していたと報じた。日本国内のメディアは、「私がいなければお前は投獄されていた」「皆がお前のことを憎んでいる」など、トランプ氏が発言したとみられる内容を引用しているが、記事のタイトルにはFワードが盛り込まれており、かなり激しい言葉でネタニヤフ氏を「口撃」したようだ。

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トランプ氏とネタニヤフ氏は、第一次トランプ政権から蜜月の関係だった。トランプ氏はネタニヤフ氏を愛称の「ビビ」で呼び、親密さをアピール。パレスチナ自治区のガザのリゾート化計画を発表したり、ネタニヤフ氏からレバノンのポケベル爆破事件を揶揄(やゆ)するようなプレゼントを受け取ったりしたこともある。これまでネタニヤフ氏が喜ぶことをし、喜ぶことをされてきたトランプ氏が、このような発言を行ったことに驚く人は、少なくないかもしれない。

トランプ氏と蜜月関係・相思相愛などと報じられた人物との間に亀裂が入るのは、今回が初めてではない。特に、2期目に入ってからはこの動きが顕著になったように見える。

2025年1月に大統領の職に返り咲いたトランプ氏は、巨費を投じて選挙活動を応援してくれたイーロン・マスク氏を新政権のメンバーに入れた。しかし、トランプ氏が掲げた減税案をマスク氏が批判し、結果的に政権を離脱。二人は政権を離れる前に和解したとみられ、マスク氏は先月行われたトランプ氏の中国訪問にも同行していたが、かつて毎日のようにSNSへ投稿されていたツーショット写真などは投稿されていなかった。

強まり続ける批判の声

米下院選において、トランプ氏の代名詞ともいえる選挙スローガン「Make America Great Again」を掲げて当選し、当初は保守派というよりも陰謀論者の側面を色濃く打ち出していたマージョリー・テイラー・グリーン氏も、トランプ氏とジェフリー・エプスタイン氏の関係を追及していくうちにトランプ氏から裏切者と言われ、事実上袂(たもと)を分かった。また、両氏の支持基盤であるMAGA派も、イランへの攻撃、中国人留学生の受け入れなどを進めるトランプ氏の言動を見て、次第に反トランプの色が強まっている。

トランプ氏との関係に亀裂が入っているのは、アメリカ国内だけの話ではない。「アルゼンチンのトランプ」との異名が付いているミレイ大統領は、中国との関係をめぐってトランプ氏と衝突。ネタニヤフ氏と同じく仲が良い人物だと言われていたイタリアのメローニ首相も、エプスタイン氏との関係やアメリカ軍によるイランへの攻撃をめぐって、トランプ氏を批判する路線に転換した。

経済誌のエコノミストが調査会社と行った最新の世論調査では、トランプ氏の支持率は34%にまで低下。国民はMAGAに代わって「No Kings」のスローガンを掲げるようになり、数百万人が抗議デモを行うようになった。

かつては強硬な言動が支持されていたが、最近は称賛されることが少なくなってきた。トランプ氏からFワードをぶつけられたネタニヤフ氏は、このままトランプ氏と友好な関係を築き続けるのか、それとも独自路線を歩んでいくのか。今後の動向が国際社会に大きな動きを与えることになるかもしれない。