中国大手チェリー、新ブランド『EMTA』から軽自動車EV発売へ 2029年までに日本市場で4車種展開 オートバックスら4社と提携
日本と中国の5社が出資
中国の大手自動車メーカーであるチェリー(奇瑞汽車)は、アジアの自動車関連企業4社と提携し、『EMTA』という新EVブランドを立ち上げた。強豪ひしめく日本市場への進出を目指している。
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チェリーは現在、オモダ(Omoda)やジェイクー(Jaecoo)など複数のブランドを擁しており、最近ではジャガー・ランドローバーとの提携によりフリーランダー(Freelander)を設立したばかりだ。今回のEMTAは日本に特化したブランドで、チェリーのプラットフォームと駆動系ハードウェアを使用する。

EMTA第1弾となる軽自動車EV。車名は未定だ EMTA
EMTAの拠点はシンガポールに置かれる。その出資比率は、チェリーが27.27%、中国の製造グループである江蘇悦達が同じく27.27%、日本の自動車用品店大手オートバックスセブンと中国のバッテリー企業である国軒高科がそれぞれ18.18%、日本の機械メーカーであるアネスト岩田が9.09%となっている。
EMTAが投じる市販車第1弾は、日本の軽自動車規格に沿って開発された、全長3.4mの小型EVだ。まだ名称は発表されていないが、チェリーの電気駆動技術と国軒高科のバッテリーを採用し、日産サクラやホンダN-ONE e:といった国内メーカーの軽EVと競合する見込みだ。
将来的には国内生産も?
軽EVの仕様詳細は未確認だが、チェリーの中国市場向け小型モデル『QQアイスクリーム』のコンポーネントを一部流用する可能性も考えられる。QQアイスクリームはフロントに最高出力27psのモーターを搭載し、航続距離約160kmを謳う。
一方、販売業務はオートバックスが担当し、品質管理はアネスト岩田が行う。

EMTAのロゴ EMTA
当初、車両は江蘇悦達によって中国で生産される予定だ。江蘇悦達は中国市場向けにキア車を生産している。
販売が成功すれば、将来的には日本国内で生産する可能性もあると示唆されている。
この軽EVに続き、2029年までにさらに3車種が投入される予定だ。小型ハッチバック、小型クロスオーバー、そしてミニバンである。
日本国外へのブランド展開計画については現時点では示されていない。また、自動車メディア『CarNewsChina』の報道によると、チェリーは事業運営において主導的な役割を果たすのではなく、主に株主として参画する方針のようだ。
日本の軽自動車市場は国内新車販売の約3分の1を占めており、これまでほぼ国内メーカーが独占してきた。しかし、中国大手BYDが昨年、軽EVのラッコを投入すると発表し、大きな話題を呼んだ。BYDラッコは今のところ日本専用だが、欧州で小型EVに関する規制が整備されれば、欧州へ輸出される可能性もある。
