漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品は、20代〜50代の男女を対象に「五月病に関する実態調査」を実施した。同ニュースレターでは、ゴールデンウィーク明けに心身の不調があらわれる“五月病”について、最新の傾向とライフステージごとに異なる要因を解明するとともに、漢方の視点から“五月病対策”のセルフケアを紹介する。


はじめに、直近1〜2年以内の五月病経験者の割合を調べたところ、28.5%の人が五月病になったことがあることが分かった。また、五月病を経験したことがある20代〜50代の男女400名に日常生活や仕事のパフォーマンスへの影響について尋ねたところ、75.8%の人が「支障があった」と回答した。五月病は心身の不調にとどまらず、日々の活動の質を大きく損なう可能性があることがうかがえる。


続いて、五月病による不調を感じる直前(3月〜4月)の環境変化について調査したところ、全体の34.8%が「特に大きな変化はなかった」と回答した。また、男性(15.5%)に比べて女性(19.3%)の方がその傾向が強いことが分かった。

五月病は新生活への適応ストレスが要因として捉えられがちだが、明確な環境変化がなくても五月病になる可能性があることがうかがえる。


また、何かしら環境の変化があったと回答した人の内訳をみてみると、全項目の中で「仕事が多忙だった」(34.0%)と回答した人が最も多く、次いで「学校・職場環境に変化」(17.3%)が2番目に多い結果となった。新生活への適応ストレスだけでなく、年度末から年度初めにかけての繁忙期を走り続けてきたことによる疲労の蓄積が、ゴールデンウィーク明けに表面化する可能性が考えられる。


さらに性年代別に比較したところ、ライフステージによって変化する環境の変化が五月病にも少なからず影響している可能性がみられた。特に30代〜50代の責任世代は五月病に注意が必要となっている。

「仕事が多忙だった」と回答した人は、40代男性が最も多く、30代〜50代男性で多くなる傾向がみられた。この世代は、職場でも責任が多く、働き盛りの世代ゆえに過度な負担を抱えやすい可能性が考えられる。

「仕事の多忙」に加え、「家族の生活リズムの変化(子どもの入園・入学など)」を挙げる人が他の属性に比べて多い傾向がみられた。職場と家庭の両方で責任を感じ頑張り過ぎてしまうことで、五月病になってしまう可能性が考えられる。


続いて、五月病を感じた際の具体的な症状を尋ねたところ、「やる気がでない(59.0%)」が最も多く、次いで「疲れやすい(44.8%)」、「気分の落ち込み(43.8%)」がトップ3となった。

漢方では、このような症状は「気(き)」が関与すると考えられており、「気」の不足や滞りによって症状があらわれると考える。こうした心身のサインを放置することで、日常生活への支障がさらに深刻化する恐れがあるため早めの対策が重要だ。なお、「気」は、エネルギーのように、人の体を動かすすべての原動力のようなもの。

[調査概要]
調査対象:全国の20代〜50代の男女2000名(有効回答数)
     直近1〜2年以内に、ゴールデンウィーク明けから心身の不調を感じる「五月病」を経験したことがあると回答した全国の20代〜50代の男女400名(各世代男女50名)
調査期間:4月13日(月)〜14日(火)
調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ(クロス・マーケティングQiQUMOを利用した調査)
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある

クラシエ薬品=https://www.kracie.co.jp