「ジュニアアイドルの娘を有名にしたい!」韓国で整形、厳しい食事制限も…暴走する「ステージパパ」
娘が渋谷でスカウトされて…
古くは美空ひばりの母、続いて安達祐実の母、宮沢りえの母など、芸能界には「ステージママ」なるものが存在する。
「娘を有名にしてあげたい」という思いが強すぎるがゆえに、時には強引な手法が取り沙汰されることもあるが、これは何も母親に限った話ではない。今回は、暴走する「ステージパパ」について取り上げたいと思う。
東京都在住の内田和真さん(仮名・38歳)はジュニアアイドルとして活動する娘のサポートのために日夜奮闘中だが、妻の亜美さん(仮名・38歳)はそのエスカレートぶりに「ついて行けない!」と悲鳴をあげている。
「そもそものきっかけは4年前、当時小学4年生だった次女のきらら(仮名)が渋谷でスカウトされたことでした。もともとアイドルオタクだった夫は『娘がアイドルになれるかも知れない!』とすっかり舞い上がってしまったんです。最初は興味半分で事務所に入ったきららも、父親に煽られてその気になってしまいました」
きららさんをスカウトしたのは子役などを多く輩出している芸能プロダクションで、所属タレントの中にはテレビや舞台で活躍している顔ぶれも多かった。
「事務所に入ってから、歌やダンス、演技などのレッスンを受けましたが、周りには才能に溢れ、きららでは太刀打ちできないレベルの子も多かったんです。そんな中でどうやってきららを目立たせようか、と考えた夫は『才能は生まれ持ったものかも知れないけど、ビジュアルなら、今からでもなんとかできる!』とまだ11歳だったきららに美容整形を受けさせました」(亜美さん。以下、カッコ内は同)
整形、そして厳しいダイエット
年齢的なこともあってか、国内の美容外科では手術を躊躇する医師が多かったため、和真さんはきららさんを連れて韓国に渡った。そこでK‐POPアイドルの世界に触れた和真さんは、きららさんに美容整形だけでなく、ダイエットもさせるようになる。
「ジャンクフードやお菓子の類は厳禁で、野菜ばかりを食べさせていました。まだ成長途中ですから、さすがに偏り過ぎではないかと思って、私が肉や魚、乳製品などを与えようとすると、分量やカロリーについてうるさく口を挟むんです」
それまで食事に無頓着だった和真さんだが、栄養士顔負けの知識を亜美さんにレクチャーするようになったという。
和真さんはダイエットと並行して、きららさんをジムやエステにも通わせ、徹底的にビジュアルを磨き上げた。その甲斐あって、きららさんにはCMやモデルのオファーが舞い込むようになる。
「CMと言っても扱いはその他大勢みたいなものです。モデルのほうもチラシとかWEB広告に登場する程度で、アマチュアカメラマンを集めた撮影会の被写体にされることが多かったです。夫は常に『こんなんじゃ物足りない』と不満そうでした」
メジャータレントとは程遠い現実に痺れを切らした和真さんは、「東京にはライバルが多すぎる」と地方進出を画策。地方局のキャンペーンガールやローカルCMのオーデションを片っ端から受けるようになる。
「北は北海道から南は九州まで、全国を飛び回っていました。休みの日に家にいたことはなかったですし、平日に出かけることもあって会社の有休はあっと言う間に使い果たしていました」
娘にミニスカートを穿かせて…
交通費や宿泊費だけでもかなりの出費になった。
「旅費だけで月に10万円は軽く超えていましたし、洋服代や美容院代などもかかったので、夫は給料のすべてをきららに『投資』するようになりました。私もフルタイムで働いていますが、生活費のすべてを負担するとなるとギリギリで、いつもやりくりに苦労していました」
やがて、きららさんの2歳年上の姉(長女)にも経済的なしわ寄せが来るようになる。ただでさえ父親のステージパパぶりに呆れていた彼女の父親に対する嫌悪感は、増す一方だった。
「長女は父親だけでなく、妹のきららとも距離を置くようになりました。4人そろって出かけることもなかったですし、会話も噛み合わない。ひとつ屋根の下に暮らしながらも家族という感じはしなかったです」
ジュニアタレントのきららさんとステージパパの和真さん。二人三脚が始まって3年が経過し、きららさんが中学生になると、和真さんはきららさんに路線変更を仕向ける。
「『これからは可愛いだけじゃ通用しないから、セクシーな要素も取り入れよう』と言い出したんです」
和真さんは、それまでフリルやリボンで可愛らしくしていたきららさんに、下着が見えそうなミニスカートやお尻のかたちがくっきりわかるようなピチピチのショートパンツを穿かせ、おへそや背中だけでなく、胸元まで露出させるようになった。
「ダイエットによって痩せていた娘に、夫はわざとサイズの小さい洋服を着せ、ボディラインを強調させていたんです。シリコン製のパット入りのブラジャーをつけて無理やり胸の谷間も作っていました。童顔の少女なのに巨乳……というロリコン漫画に出てくる女の子そのものの格好で広告代理店に挨拶に行ったり、オーディションを受けたりしていたんです」
まともな父親なら、わざわざ娘が性的な目でみられるような格好をさせないだろう。夫に対する拒否反応を募らせる亜美さんだったが、留まることを知らない和真さんの行動は、とうとう禁断の領域にまで踏み込むようになった。
後編記事『スポンサーの膝の上にまたがって…「ジュニアアイドルの娘」を持つ父親が「売れるため」に行った「ありえない接待」』に続く。
【つづきを読む】スポンサーの膝の上にまたがって…「ジュニアアイドルの娘」を持つ父親が「売れるため」に行った「ありえない接待」
