「17人抜き」ドルーリー朱瑛里、米大に進学へ…高校3年間は「苦しんだり悔しかったりの方が大きかった」
陸上・女子中距離のドルーリー朱瑛里(18)は、中学時代に一躍脚光を浴びながら、高校時代は満足な結果を残せなかった。
それでも競技への熱意は変わらない。今秋には米ワシントン大に進み、世界で戦えるランナーを目指してステップアップを図る。
今季の国内初戦だった4月11日の熊本での1500メートルのレース後、報道陣から高校3年間について問われると、言葉を絞り出すように語り出した。「苦しんだり、悔しかったりの方が大きかった」
全国都道府県対抗女子駅伝の3キロ区間で圧倒的なスピードで17人抜きし、「過熱報道」されるほど注目を集めたのは中学3年の時。だが地元の岡山・津山高時代は貧血などがあって、途中でズルズルと後退するレースも目立った。
1年時こそ800メートルで2分7秒77、1500メートルで4分15秒50の自己記録を出したが、得意の両種目で2年以降はベストを更新できなかった。その間に久保凛(現・積水化学)が800メートルで2分を切る日本記録を樹立するなど、同学年のトップ選手に大きく差を開けられた。
そんな悔しさにめげないのは「陸上が好きだから」。ワシントン大は高いレベルの選手が集まり、トレーニング施設も充実しているとして、競技に集中できると考えて選んだ。
進学までは国内の主要レースに出場しながら、9月開幕の愛知・名古屋アジア大会代表も目指す。熊本ではこうも語った。「苦労を乗り越える経験を高校で何回もできたことは、競技を続ける上で土台になる」。不屈の精神で、輝きを取り戻すつもりだ。(渡辺直樹)
