最少パット記録を更新した鈴木愛がクラブを両ワキに挟むのはなぜ? 体の一体感とストレートを意識「狙ったところに打てます」【大西翔太のHOTSHOT】
【連続写真】たしかに五角形をキープして体の大きな筋肉で打っている
◇「KKT杯バンテリンレディス」の第2ラウンドはアウト、インともに「9」で計「18」パット。2009年「NEC軽井沢72」第1ラウンドの佐藤のぞみら、過去3人が記録した「19」を17年ぶりに塗り替えた。通算22勝を挙げ、17年と19年に賞金女王を獲得した鈴木は、16年、18年、19年で平均パット数(パーオンホール)1位になるなど、パッティングが大きな武器である。練習グリーンでは、両ワキにクラブを抱えるように挟んでボールを打つ姿をよく見かける。10年以上やっている練習方法だ。大西コーチが解説する。「クラブをワキに挟むことで体と腕の一体感が出て、肩や背中といった大きな筋肉を動かしてストロークできます。鈴木選手の特徴でもあるアドレス時に肩と腕でできる五角形をキープしやすくなり、再現性も高くなりますね。またクラブという太さ、硬さもちょうど意識しやすいです」。常に狙ったところに打てる鈴木の基本を作る練習法でもある。クラブをただ挟むだけでアマチュアも同じような意識を体感できるという。「試してみるとわかりますが、体と腕を一緒に動かせます。手打ちの方や打ち出しが安定しないアマチュアの方にもオススメです」。元女王の練習は汎用性も高い。また、クラブを挟むだけでなく、足元を見ると2本のスティックを置き、その間にボールを転がす。「これぞ、鈴木愛選手という感じです」と絶賛する。「鈴木選手は、“壁ドン”系の強めのタッチが持ち味です。2本のレールを置くことでボールが通る道を直線的にイメージできます。出球を管理する練習にもなりますし、決め打ちの練習ともいえます。またボールにはアライメントラインとして1本の真っすぐのラインを入れています。ボールのラインも含めて、ストレートに打ち出す意識を強く持っている表れです」直線も曲がるラインも、打ち出しはストレートのイメージを出すことで、イメージ通りに転がせる。タッチとライン読みが合致すれば、面白いようにパットは決まる。ツアー最少パット数を記録した陰にはこうした練習の積み重ねがあった。■解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務め、24年からは安田祐香のコーチングも行っている。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。大西翔太プロデュースの練習器具「Sho_izm(ショーイズム)」シリーズ(朝日ゴルフより全国のゴルフショップにて販売中。豊富な知識を生かして、今年はテレビ解説も行うなど活躍の場を広げている。
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