日テレNEWS NNN

写真拡大 (全13枚)

29日、東京・福生市で高校生をハンマーで殴った後、自宅で立てこもっていた男が警察の目をかいくぐって逃走し、行方が分からなくなっています。

■殺人未遂などの疑い 夜も家宅捜索と現場検証

29日夜、事件のあった現場近くで、警視庁が家宅捜索と現場検証を行っているということです。

藤裏陽(news zero)
「午後9時半すぎです。いま、規制線がはられました。自宅の方には捜査車両が2台とまっているのが確認できます。いま、警視庁の捜査員が自宅の方へと向かっていきました」

制服姿やスーツ姿の警察官が集まり、朝から騒然となった住宅街。複数の警察車両がとめられていて、時間が進むにつれ、慌ただしさが増していきます。

29日、東京・福生市で起きた少年が男にハンマーで殴られるなどした事件。一時、自宅に立てこもっていた44歳の男は、現在も逃走していて、行方は分かっていません。

■男と少年らに面識なし 助けを求められた男性「『救急車呼べます?』と…」

午前7時半前、「ハンマーを持っている人がいる。1人殴られている。早く来て」と通報がありました。現場はJR福生駅からは700メートルほどで、周辺に学校や病院が立ち並ぶ住宅街。すぐ近くには、警察署もあります。

警視庁によりますと、10代の男女グループが男の自宅近くで会話をしていたところ、男の母親が静かにするよう注意をしにいったといいます。

少年らは静かになったものの、その場にとどまり続けていると、今度は男が注意をしに現れました。このとき、その手にはハンマーが。母親の制止を振り切り、突然、ハンマーで少年らに殴りかかってきたといいます。

ケガをした少年2人はいずれも高校生で、1人は肩を殴られていて、もう1人は頬を殴られ骨折したとみられ、重傷だということです。また、男と少年らに面識はないとみられています。

助けを求められたという男性は。

助けを求められた男性
「正面から高校生くらいの男の子が5人から6人、ばらばらかけてきて、『救急車呼べます?』と言われた。1人が『やばいやばい』って言いながら」

その後、自宅に戻ったという男。警察官が現場に駆けつけた際、外にいた母親に男を呼ぶように伝えると、男はサバイバルナイフを持って出てきて、警察官に向けたといいます。さらに、噴霧器のようなもので何かをまきます。この際、警察官3人がケガをしていて、男は再び家に戻ったということです。

■約4時間半後に突入も…男はすでに逃走

事件発生直後に撮影された映像では、大きな物音や、警察官らの緊迫したやりとりが住宅街に響いていました。

「出てこい」

「裏から入るよ、裏から」

事態が動いたのは、通報からおよそ4時間半後の正午ごろでした。ゴーグルや盾など、全身を装備でかためた部隊が男の家の前へと向かいます。

「いま大きな音が聞こえてきました」

「突入しました。突入した」

はしごを立てかけると、大きな音がした後、男の家に突入しました。

近隣住民が撮影した突入の瞬間映像では、“せん光弾”とみられる大きな破裂音、屋根の上には捜査員の姿も確認できました。

撮影者は──。

撮影者
「まず音、パンパンパンパンって聞こえて、そこから10人くらい中に入っていったっていう感じ」

突入から10分あまり、現場の制圧が完了したのでしょうか、捜査員らが家から出てきます。しかし、立てこもっていたはずの男が家から出てくる姿は見当たりません。

実は、このときすでに男は逃走していて、家の中にはいなかったというのです。

■男は混乱に乗じ裏口から逃走

男は一体、どこへ行ったのか。

近隣住民
「どうやって逃走したかこっちが聞きたいぐらい。前も規制線して、ここも規制線して、お巡りさんもずっといるのに…って考えると、うちの方とか。それも怖い」

捜査関係者によりますと、男は通報後に家に訪れた警察官に噴霧器のようなもので何かを浴びせた際、その混乱に乗じて裏口から逃走していたことが防犯カメラの捜査で新たに分かりました。

つまり、規制線を張って家を取り囲んでいたときも、警察官が制止を呼びかけていたときも、男はもう家にいなかったことになります。

■突入までに時間がかかった理由は? どうやって男の行方捜す?

元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏は、突入するまでに時間がかかった理由について。

元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏
「(突入する)部隊が集まらないから。署がやるのは現場の固定、現場からホシ(容疑者)を外に出さない。今回は現場固定の前に犯人が逃げていたってことだと思う」

今後、どのように男の行方を捜すのかについては。

元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏
「容疑者の交友関係や行きつけの場所、土地勘のあるところ、そういうところにあたったりする。(防犯)カメラを見ながら、ドライブレコーダーを見ながら、そこに行っているとか、行っていないとかを絞っていく」

事件で使われたナイフやハンマー、噴霧器は全て家の中で見つかっているということですが、事件発生からおよそ16時間、男はいまだ見つかっていません。

近隣住民
「(男が)今どこにいるかも分からないので、めっちゃ不安です」

逃走している44歳の男は、身長173センチでガッチリした体形で丸刈り、上下グレーのスエットだということです。

警視庁は、殺人未遂の疑いで逮捕状を請求していて、男の行方を追っています。

(4月29日放送「news zero」より)