現在はボルシアMGからカールスルーエにレンタル中の福田。(C)Karlsruher SC

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 高校サッカーからブンデスリーガへ。

 鹿児島の神村学園時代、3年時の高校選手権で得点王を獲得した福田師王。卒業後すぐにボルシアMGへ加入するという異例のステップは、多くのサッカーファンに驚きを与えた。あれから2年半、現在は2部カールスルーエへレンタル移籍し、新たな環境で奮闘している22歳は、自身の現状をどう捉えているのだろう。

「結果としては全然じゃないですか。やっぱストライカーとしてまだゴールが足りてないし、出場時間も足らないと思ってます」

 今季、ここまで29試合中14試合に出場し、スタメンは1度だけ。途中出場も終盤の起用が多く、出場機会を求めてのレンタル移籍だったことを考えると、現状に満足できるわけはない。それでも、日々のトレーニングに真摯に取り組み、自身の成長と向き合い続けている。

「日々成長してるというふうに自分は思っていますし、実際できている部分も多くなってる。でもそれを試合で発揮したいんで、もっと練習からアピールしないといけないと思っています」

 そんな努力もあり、少しずつ状況が変わってきている。今季3ゴール・1アシストという数字はチーム7位の数字だが、それをわずか355分の出場時間で記録している。直近3試合では2ゴールをマーク。福田のポテンシャルの高さを物語っている。

 2部リーグの難しさについては、かつてシャルケで経験し、ボルシアMGにも所属していた日本代表DFの板倉滉(現アヤックス)も繰り返し口にしていたことがある。

「一言でいうと、難しいよって。いろんなサッカーをするチームがいる。僕が感じたのはサッカーの根本的なところ、球際とかフィジカルとか、そういうところが詰まったリーグかなって」
 
 福田が口にしたのも、2部を表すシンプルな特徴だった。強度の高いコンタクトと前線での収まりが求められる。

「フィジカルはやっぱり要求されます。話は聞いてましたが、やっぱり難しいリーグだなって改めて思います。自分が前で張る選手じゃないから、自分の良さをどう引き出すのかと向き合っていかないと。でも2部は本当に難しいので、ここで結果出したら評価されると思っています」

 新しいクラブへ適応しながら、自分の特徴をどう出すか。17節のボーフム戦では途中出場から1ゴール・1アシスト。2−2の引き分けに大きく貢献し、5連敗中のチームに貴重な勝点1をもたらす活躍を見せた。

 27節のグロイター・フュルト戦でも途中出場から決勝点をマーク。ポストにぶつかりそうなところで身体ごとねじ込んだ迫力満点のゴールだった。

「いろんなことがあって、その時の気持ちも言葉にするのが難しいんですけど、でも試合に出たら決めるっていう自信しかなかったです。ゴールが欲しかったです。もうそれしか見えてなかった」

 チームに貢献し、このリーグで結果を出す。一つ一つのチャレンジは間違いなく、自身の成長につながり、一つ一つの結果が、自身の価値を高めていく。ゴールを奪うという自信が揺らぐことはない。確信とともに、ストライカーとして勇敢に挑み続ける。

取材・文●中野吉之伴

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