モデルで女優の西山茉希さん。自身の離婚経験から、相談を受ける機会も多いそうですが――――(撮影:猪原悠/『だいじょうぶじゃなくてもだいじょうぶ』より)

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2026年4月15日のNHKあさイチ』に西山茉希さんが出演。「離婚後の暮らし」について語ります。西山さんが離婚後の思いを語った記事(初出:2023年5月2日)を再配信します。*****2004年にデビューした、モデルで女優の西山茉希さん。37歳を迎え、二児の母となった現在も精力的に活動を続けていますが、プライベートでは、2013年には結婚したのち、2019年に離婚。2017年には所属事務所が夜逃げ同然で倒産するなど、紆余曲折を経験しています。特に「離婚」については自ら決断したという経験から、相談を受ける機会も多いそうですが――。

【写真】浴衣姿での一枚

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さまざまな「離婚相談」が届くようになり

2013年に結婚をした私。6年後に、離婚をしました。

私のもとには

離婚したいんですけど、どう思いますか?」

離婚したいので背中を押してください」

結婚生活がうまくいかずつらいです。何か言葉をください」

「彼がこういう態度なんですが、茉希さんならどうしますか?」

などさまざまな「離婚相談」がきます。

でもね、私は離婚はしたけれども、離婚推進者ではないんです。離婚を選んだことが「強い」ことでも「頑張った」ことでもなく、されとて「恥じる」ことでも「悔やむ」ことでもない。

決断の芯

ただ、あの当時の私は、自分のことがどんどん嫌いになっていって、どんどん迷子になっていき、さまざまな思いを削っていった結果、「自分を好きでいられる日々をこれからは刻んでいきたい」、その思いだけが残りました。


『だいじょうぶじゃなくてもだいじょうぶ』(著:西山茉希/大和書房)

それが決断の芯。

「別れたほうがいいよ」と周囲に言われたからって別れるほど無責任な愛し方はしていなかったし、誰かに背中を押されたからって決められるほどの軽い覚悟で名字を変えていない。

だからもし、離婚に迷っている人がいるとしたら、後悔した時に誰かのせいにしない選択を、時間がかかっても自分の心で決めてほしいんです。

かっこいいママではいられないから

私は泣き虫なので、心が動くたびに涙があふれてしまいそうになります。事務所騒動の時もそうだし、離婚を悩んでいた時もそう。

子どもたちにはできるだけ「ママの涙」を見せないようにしたいけど、一緒に住んでいたら隠せない涙もある。

そういう時は、次の日に子どもたちに、なんでママは泣いていたのかをできるだけ説明するようにしています。「ママね、こういう理由で泣いてたんだ」って。

「母親が泣いていた夜」って、子どもの心に強く刻まれてしまうと思うから、ほんとうはできるだけ見せないほうがいいんだろうなって思うんです。

でも、我が家は、ひとつ屋根の下で大人はひとり。隠れて泣く場所なんてないから、「泣いてるママ」も「笑っているママ」も隠さない、というか隠せない。そういう母親しか私はできないって自分でまるごと認めるようになりました。

かっこいい母親にはなれないなって。

生活を回して、家事をして、仕事をして、お迎えにいって、ってしていたら、自分にもチビーズにも、その場その場を繕って過ごすことは無理だな、って。

ふたたび幸せになろうとすれば

どんなママのことも全部知ってもらおうって思ったら、我が家には笑顔がとても増えました。

「ママは泣き虫だからねー」って笑ってくれるチビーズがいる。

大人の事情や心情を子どもたちに伝えるかどうかは賛否あると思うけれど、でも私は隠さず伝えたい。そういう母親なんです。

離婚してから3年。

はじめて「ありのままの自分で一緒に過ごしたい」と思える人に出逢えた時、子どもたちにそれを言おうか、いや、そもそも恋愛をしてしまっていいのか、迷いました。

終わらせるべきではないものを一度終わらせてしまった私が、ふたたび幸せになろうとすると、子どもたちを振り回すことになってしまう。

「どうしよう」

これもまたひとつの愛のカタチ

その時感じた本音をすべて彼に打ち明けた時、彼から「子どもがいるのが茉希じゃん」って言葉が返ってきました。

当たり前のような言葉なのに、当たり前のように言ってくれることがただただうれしかった。

彼と過ごすチビーズたちを見ていて思うんです。これもまたひとつの愛のカタチでいいのかな、って。

そう思っていたいな、って。

※本稿は、『だいじょうぶじゃなくてもだいじょうぶ』(著:西山茉希/大和書房)の一部を再編集したものです。