W杯までに知っておきたいサッカー用語の第25弾。今回は「パワープレー」を解説。(C)Getty Images

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 聞いたことはある、何となく意味も分かる。でも、詳しくは知らない。そんなサッカー用語を解説。第25弾は「パワープレー」だ。

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 主に試合終盤に得点が必要な状況で用いられる。前線に人数をかけて強引にゴールを目ざす攻撃方法を指し、終盤にリードされている時や同点で必ず勝利が必要な時などに使われる。

 監督が交代カードを使う場合、同じメンバーのまま配置や立ち位置の変化によってピッチ上の選手たちの攻撃バランスを変える場合、その両方をミックスする場合がある。

 典型的なのは、終盤にセンターバックや長身の選手を前線へ上げ、ターゲットマンを増やしてボールをゴール前に入れ続ける形だ。サイドからのクロス、ゴールキーパーや最終ラインからのロングボールをベースに、セカンドボールの回収を繰り返しながら、相手陣内で圧力をかけ続ける。細かな崩しやポジショナルな組み立てよりも、空中戦や球際の強さ、こぼれ球への反応速度が重要になる。

 この言葉の本質は、人数と圧力を前線、特にできるだけゴール前に集中させることにある。
 
 前に人数をかけて相手のディフェンスを押し込み、混戦を意図的に作り出すことで得点確率を高めようとする。たとえば、1点を追う終盤にセンターバックが最前線に入り、サイドバックも高い位置を取り続ける形は、まさにパワープレーの代表例と言える。

 一方で守備のリスクも非常に大きい。落ち着いてボールを回す時間が短くなることに加えて、前線に人数を割く分、後方のバランスは崩れやすく、ボールを跳ね返された瞬間にカウンターを受けやすい。

 特に相手にスピードのあるフォワードがいる場合は、クリアボール1本から失点に繋がることもある。それでもリスクをかけて、得点が欲しい状況で選択されることが多い。

 アバウトなイメージが強い攻撃手段ではあるが、セカンドボールを回収しやすいポジショニングやアクセントとして小技を織り交ぜることで、攻撃の連続性を高めたり、相手ディフェンスが対応しにくい状況を作るのも可能だ。

 少なからず生じるシチュエーションであるだけに、事前にチームで共有しているほど成功率は高まるので、パワープレーのキーマンになる選手を想定しておくことも重要だろう。

文●河治良幸

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