【分析】F15戦闘機撃墜、米軍へのリスクの高まり示す 航空優勢に限界

(CNN)イラン上空で米軍機が撃墜されるのは今回の紛争で初めてであり、重大な局面を迎えたことを示す。
まず、撃墜は長引くイランとの戦争で米軍要員へのリスクが高まっている現状を浮き彫りにした。トランプ米大統領は少なくともあと2〜3週間、戦争が続くと主張している。
米国の軍事作戦が長期化すれば、さらなる米国人の死傷者が出る可能性はそれだけ高まる。
イランとの戦争が2月末に始まって以降、これまでに米軍要員少なくとも13人が死亡、365人が負傷した。これは悲劇であると同時に、不人気な戦争を推し進めるトランプ氏にとって政治的な重荷の様相も強まりつつある。
次に指摘すべきは、トランプ政権当局者がイランとの戦争にほぼ勝利したとの主張を繰り返し、米軍はイラン上空で完全な航空優勢を握っていると述べた後に、今回の撃墜が起きたという点だ。
この主張は誇張だったとみられる。
F15E戦闘機の撃墜時の状況は明らかになっておらず、イランの対空システムは米イスラエルによる空爆で著しく弱体化しているとの信頼できる情報もある。
だが、イラン側が探知困難な肩撃ち式の「MANPADS(携帯式防空システム)」のような機動性の高い対空兵器を保有している状況では、航空優勢が絶対的なものになる可能性は低い。
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本稿はCNNの国際問題担当チーフ特派員、マシュー・チャンス記者による分析記事です。
