ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の主将FWエディン・ジェコが欧州プレーオフ決勝・イタリア代表戦の前日会見に出席した。イタリアの選手たちがウェールズ代表との対戦を回避できたことに喜んだとされている映像について、「現代のSNS時代には賢さが必要だ。何事も別の文脈で受け取られる可能性がある」と述べて意に介さないことを強調した。『ガゼッタ・デロ・スポルト』や『ラ・レプッブリカ』などのイタリア紙が伝えている。

 発端は26日に行われた欧州プレーオフ準決勝のウェールズ対ボスニア・ヘルツェゴビナ。イタリアの選手たちが決勝の対戦相手を確認しようとテレビ観戦していたが、PK戦の末にボスニア・ヘルツェゴビナが勝利するとガッツポーズとともに笑顔を見せる様子があった。この映像が公開されると国内外からウェールズとの対戦を回避できたことに喜んでいるとし、慢心や敬意に欠ける反応と指摘する批判の声が出ていた。

 だが、ジェコはインテル時代のチームメイトであるDFフェデリコ・ディマルコから届いた「誰かを傷つけるつもりはなかった」との謝罪の連絡に「何を言ってるの?全然問題ないよ」と送ったことを明かし、「あの動画は見たけれど普通の反応だった」と気にしていない様子だ。続けて「誰にでも好みはある。特定の状況を過度に強調したり、大げさにしたりするのはやめよう」とも話した。

 また、ジェコはイタリアがボスニア・ヘルツェゴビナ紛争後にボスニア・ヘルツェゴビナで試合を行った最初の対戦相手であることに触れて「イタリア国歌が流れたら立ち上がって拍手を送ってほしい。スポーツとしての戦いはキックオフから試合終了の笛が鳴るまでの間だけ続けばいい」と相手をリスペクト。「友情と尊敬の」良好な関係にあるチーム同士の対戦だと強調した。

 その上で「2014年にW杯を経験したが、40歳になっても再び挑戦できるのは素晴らしいこと」とジェコ。ホームで戦えるアドバンテージも生かしてW杯出場権を掴めるように全力を尽くすことを誓った。