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 ◇セ・リーグ 広島1−0中日(2026年3月29日 マツダ)

 広島・栗林良吏投手(29)が29日の中日戦に先発し、1安打完封勝利。チームの開幕3連勝に貢献した。完全試合の快挙達成は逃したが、堂々たる1−0の勝利となった。

 栗林はヒーローインタビューで「最高です!」と第一声。大きな拍手を浴び「回を重ねるごとに声援が大きくなったので、皆さんのおかげで最後まで投げ切れました」とファンに感謝した。

 キャリア272試合目で初先発。中日・高橋宏との投げ合いとなったマウンドで、栗林は5回まで打者15人に対して完全投球。テンポよく56球で5三振を奪うなど、マウンドで仁王立ちした。

 「相手も凄い良い投手だったので、刺激を受けながら、投げ負けないぞという気持ちだった」

 5回1死から福永の打球は左翼に抜けようかという当たりとなったが、遊撃・勝田がジャンピングキャッチするなど、バックも盛り立てた。

 6回、7回も走者を出さず、迎えた8回。快挙まであと6人という場面で先頭の細川に中前打を許し、惜しくも途絶えた。本拠マツダスタジアムからも大きなため息が沸き起こった。

 それでも後続を断ち、迎えた9回も無失点で抑えて見事な1安打完封勝利。元守護神が、守護神を出さずに試合を完了させた。スタジアムも総立ちで祝福した。

 快挙を逃した瞬間の気持ちについて、栗林は「ため息が気持ちよかったです」と本音を語り、本拠のファンも笑いながら拍手。意識をしたのか、と聞かれると「プレーボール前にノーヒットノーラン賞を知って、もしかしたらと思いましたが、やっぱり無理でした」とユニークなコメントで再びファンを笑わせた。

 最後に守護神の森浦について「森浦も2連投で頑張ってくれていたので、休ませることができてよかった」と話し大声援。「きょうという日を忘れず、この登板だけだったと言われないように次も頑張ります」と宣言して、最後まで本拠は拍手喝采だった。

 栗林は今季から先発に転向。入団から5年間は、主にクローザーを務め、通算4勝17敗、134セーブを挙げている。