<高松宮記念>“3強決着”ではない?短距離なら「川田>ルメール」と言い切れる理由
◆実績拮抗の“3強構図”をどう読むか
連覇を狙うサトノレーヴは7歳馬ながら、まだキャリア17戦目。丸1年間、勝利がなく目下4連敗中だが、4戦のうち3戦が海外競馬だった。
1番人気に支持された昨秋のスプリンターズSは中団からレースを運び4着に敗れはしたが、前有利な馬場も影響したか。今回は騎手リーディングを独走中のC.ルメール騎手が騎乗し、連覇を達成する可能性は十分あるだろう。
今年の中京芝は外差しの傾向が続いており、今の馬場なら悲願のG1制覇も夢ではない。
◆パンジャタワーの距離適性に注目
3強の中で最も年齢的な上積みが期待できるのが、昨年のNHKマイルCを制したパンジャタワーだろう。近2走はオーストラリアとサウジアラビアでいずれも5着に敗れているが、2戦2勝の1200m戦なら上位争いに加わる可能性は高い。
管理する橋口慎介調教師も「(1200mは)ベストの距離」とコメントしており、混戦が続く短距離界で“世代交代”を印象付ける可能性は十分あるだろう。
◆G1馬ママコチャの「復活を後押しする好材料」とは
そんな3強を追う筆頭候補が、こちらもG1馬のママコチャである。
ママコチャは、ナムラクレアと同じ7歳牝馬で、4歳時にスプリンターズSを制覇。その後は12戦1勝(25年オーシャンS)と勝ち切れていないが、大崩れしない堅実な走りを続けている。
高松宮記念には過去2回出走し、2024年が3番人気で8着、2025年は6番人気で3着。管理する池江泰寿調教師は「中京の1200mは結果が出ていないなというイメージ」と話すが、戦績を見る限り、右回りよりも左回りでの成績が上。前走のオーシャンSは4着に敗れたが、勝ち馬とは0秒1の僅差だった。
池江師も「叩き良化型ですので、一回使った上積みはある」と、強気のコメントを残しており、2年半ぶりのG1制覇も夢ではないだろう。
◆「短距離は川田を買え」と言っても過言ではない“輝かしい実績”
3強からやや離れた4番人気に落ち着きそうなママコチャだが、何より心強いのが鞍上・川田将雅騎手の存在である。2年半前のスプリンターズSを初コンビで制して以降、主戦を務めているが、この距離なら黙って買いが正解だ。
競馬界には「長距離は騎手で買え」という格言があるが、「短距離は川田騎手を買え」もあながち間違っていない。
川田騎手といえば、長距離が苦手という評価がファンの間で定まっている。先週に行われた3000mの長丁場、阪神大賞典でも川田騎手は2番人気のダノンシーマに騎乗したが3着まで。長距離レースのお手本のような騎乗でアドマイヤテラを勝利に導いた武豊騎手とは対照的な騎乗だった。
◆川田将雅が短距離で無類の強さを誇る理由
しかし、川田騎手とすれば、先週の3000mから1200mへの大幅な“距離短縮”は大いにプラスに出るだろう。
2020年以降の距離別成績を見ても、川田騎手はルメール騎手を凌ぐ成績を収めている。
【川田VSルメール 距離別勝率、2020年以降】
1200m以下/1300〜2400m/2500m以上
川田将雅:27.0%/27.3%/23.5%
ルメール:19.9%/26.1%/30.4%
上記の通り、川田騎手は長距離戦で大きく成績を落としているわけではない。むしろどの距離でも高い勝率を誇っていることがわかる。
