DOMOTO

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 DOMOTOの48thシングル『またね』のリリース決定に、まぶたの奥の温度が少し上がった。堂本光一と堂本剛が初めて出会った5月5日にリリースされることが発表された本作『またね』。あえて発売日をその日を選んだのは、ふたりの新たなフェーズへの区切りとなる作品だからなのかもしれない。

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■「またね」で堂本剛が綴ったメッセージ

 2025年7月、グループ名をDOMOTOに変更して歩み出したふたり。これからもふたりで歌い続けてくれることに喜びながらも、やはりそこには確かな喪失感が伴った。出会っては旅立って、得ては失って……。人生は、そうした喜びと痛みがあるからこそ、誰かと思いが共鳴したときに特別な時間が生まれる。

 「またね」という曲は、そんな永遠を願った瞬間を共有した相手に想いを馳せる。それは、堂本光一と堂本剛という唯一無二のパートナーに対しても。そして、長年彼らを応援し続けてきたファンにも向けられているように思えた。ほかにも、家族やペット、仲間、推し、恩師……なかには、もう過ぎ去ってしまった記憶のなかでしか会えない存在にも重ねられる“ラブソング”だ。生まれ変わっても「またね」と再会を約束したい。この曲を聴いて、そんな相手がひとりでも思い浮かぶのなら、自分の人生が少しだけ誇らしくすらなる。

 この楽曲に「作詩:堂本剛、作曲:堂本光一」というクレジットが添えられていることも、また格別だ。リリースに先駆けてYouTubeチャンネルで公開されたShort ver.のMVで心を掴まれたのは、「これぞDOMOTOの曲だ」と頷かずにはいられない、印象的なイントロ。デビュー曲から続く哀愁あるサウンド。そして、歌の世界へといざなう幕開けのような響き。その一音一音に堂本光一のミュージシャンかつショーマンの職人芸が詰まっているのを感じる。

 そして、堂本剛の紡ぐ歌詞はやはり圧倒的に繊細で美しい。「いつまでもふたりがいいよ」と難しい言葉を使わずとも、そこに含まれる意味の奥深さに唸らされる。なかでも、「願った永遠が痛い」のフレーズに喉の奥をギュッと締め付けられた。想いを通わせて「また好きになった」と喜びを噛み締めるのと同時に、その幸せな瞬間は決して永遠ではないことも知っている。だから、願うように言うのだ、「またね」と。それが「またあとでね」なのか「また来世でね」なのかは、変わらない。「ほらね またね」と話しかけるように歌うふたりの声が優しくて、「ふたりを すきになる」と続く言葉に込められている愛があまりにも大きくて、さらに胸がいっぱいになる。

 シングルには、「またね」のほかにも名曲「愛のかたまり」を含む、収録全曲がふたりの合作というのも異例の展開。レギュラーラジオ『DOMOTOのどんなもんヤ!』(文化放送)2025年12月23日放送回では、堂本光一が「DOMOTOとしては『愛のかたまり』をデジタルシングルで最初に出したので、次にリリースしていくものは何がいいのかってなったときには、やっぱり合作のほうがいいよねって話になって」と明かしていた。「(自分のソロ曲を)自分で作るっていうモードには今なくて。でもDOMOTOに曲を提供するっていうような気持ちで作れば、ちょっと見えてくる部分もあるかなと思いまして」という言葉にも、彼にとってDOMTOがアーティスト活動における特別な場所であることを窺わせたことをよく覚えている。

■ファンとともに“育てた”特別な一曲

 昨年12月にファンミーティングにて制作段階である「またね」を披露し、曲が育っていく段階をファンが見守ることができたのも、「またね」の特色。同番組の今年2月3日放送回ではふたりが揃って登場し、先にレコーディングを済ませた堂本光一が、後日収録することになっている堂本剛に「Bメロの追っかけのメロディは私の方はちょっと変わりました」「剛くんの方のメロディは変わってないです」「もし、変えたくなったら変えてください」と業務連絡のように伝え、「わかりました(笑)」と瞬時にすべてを理解するやりとりが披露され、ふたりの長年の阿吽の呼吸を垣間見ることができた。

 そうして出来上がった「またね」に、3月24日放送回では「(ファンミーティングのときよりも)オケのほうもブラッシュアップして。メロディのほうも若干掛け合いするところを変えたりしながら。かなりいい形になったんじゃないかなって個人的には思っているんですがね、みなさん的にどうなんでしょう?」と自信を覗かせていた堂本光一。それ以上のことは発売後のお楽しみと言わんばかりに、「『またね』という曲は剛くんが作詩をして、私が曲を書きました。『怖い 怖イ?』という曲は剛くんが曲を書いて、私が詩を書きました。『ニュー・アンティック』という曲は私が曲を書いて、剛くんが詩を書きました。『これから始まる物語』という曲は剛くんが曲を書いて、私が詩を書きました」とこちらもなんともシンプルな説明が続いた。

 また、7月15日、16日に東京ドーム、22日、23日に京セラドーム大阪で開催されるコンサートについても「DOMOTOとしてのコンサートは初めて」という事実を踏まえながらも、「もともと言っていたように、ふたりが活動すればそれはもうふたりの活動だろうっていうことで。楽しんでいただけたらなと思います」と端的に締める姿が実に堂本光一らしかった。

 ちなみに、特設サイトによると「怖い 怖イ?」は、アッパーなラテンテイストの楽曲だそう(※1)。これまで「夏の王様」や「Tears」などの名曲を歌ってきた彼らにとって、ラテンテイストはもうひとつの王道ともいえる。遊び心に溢れたタイトルにも、どんな曲で私たちを驚かせてくれるのかと期待が高まる。そして、「ニュー・アンティック」はファンキーなエレクトロロックチューン、「これから始まる物語」は珠玉のバラードと、彼らが積み上げてきたものが注ぎ込まれていることが窺える。

 人は会話で伝えきれない溢れる想いを、歌に乗せる。だからこそ、彼らが発する言葉と同じくらい、いやそれ以上にふたりが紡ぐ歌のメッセージに耳を傾けずにはいられない。「ほらね またね ふたりを すきになる」――きっと5月5日には、そんな嬉しい瞬間に包まれることだろう。

※1:https://domoto-el.com/s/domotoel/

(文=佐藤結衣)