X(旧Twitter)では投稿閲覧数に応じて金銭を受け取れる「クリエイター収益配分プログラム」が実施されており、閲覧数を稼ぐために注目を集めているポストにAI生成されたリプライを送信しまくる「インプレゾンビ」が大量発生しています。2026年3月25日には日本とアメリカで大量発生しているインプレゾンビを減らすべく「国内のユーザーからの閲覧を重視する」というアップデートが発表されたのですが、反対意見が殺到してアップデートの延期が決定しました。





収益配分プログラムに関するアップデートは、Xの製品責任者であるニキータ・ビア氏によって日本時間の2026年3月25日9時36分に発表されました。ビア氏は「望ましいコンテンツによりよく報酬が行き渡るように、木曜日(2026年3月26日)に収益配分プログラムをアップデートします。ユーザーが拠点としている地域(home region)からのインプレッションにより大きな重み付けを与えます。このアップデートはユーザーと同じ国や近隣諸国の人々およびユーザーと同じ言語を話す人々に響くコンテンツを奨励するために行われます」と述べています。

さらに、ビア氏は「このアップデートにより、アメリカや日本ユーザーからの閲覧を稼ぐ行為を抑制し、代わりにX上で多様な会話を促進することを期待しています」とも述べ、ユーザー数の多いアメリカと日本を狙ったインプレゾンビの対策としてアップデートを施すことを明言しました。

ところが、ビア氏の発表には「自分の国より外国からの反応の方が多いユーザー」からの反対意見が殺到しています。例えば、以下のユーザーは「私はブラジルやポルトガルやタイで過ごす時間が長いけど、私の投稿の閲覧者はほとんどアメリカ人です。このアップデートはデジタルノマド(世界を旅しながら働くIT技術者)にとって良くない」と指摘しています。





また、以下のユーザーは私はフランスに住んでいますが、投稿閲覧者の43%はアメリカのユーザーです。私たちはより多くのユーザーに情報を届けるために国際語である英語でポストしています。このアップデートでは、悪意なく国際語を使用している多くのアカウントが罰せられてしまいます」と述べ、アップデートを中止するように求めています。





そして、日本時間の2026年3月25日15時3分にはイーロン・マスク氏が上記の投稿に反応する形で「一時停止して検討を進めます」と投稿し、問題となっている収益配分プログラムのアップデートを一時停止することを宣言しました。





なお、ビア氏はアップデートを嘆くユーザーに対して「あなたに対する直近の支払いをもとにシミュレーションしてみたら、アップデートによって○○%の収益改善効果があることが示されました」という内容の投稿を複数ポストしています。